宗像のボランティア団体3周年 拠点の維持に課題も

AI要約

宗像市の母親中心のボランティア団体「ママボラむなかた」が、発足3周年を迎えた。

団体は子育て中の母親40人が所属し、子育て支援活動を行っている。

活動資金不足のためクラウドファンディングを実施中で、拠点運営のために寄付を募っている。

宗像のボランティア団体3周年 拠点の維持に課題も

 宗像市に拠点を構える母親中心のボランティア団体「ママボラむなかた」が7月12日、発足3周年を迎えた。(宗像経済新聞)

 2021年7月12日に設立された同団体。同団体には現在、子育て中の母親40人が所属。「子育てサロン」「ママサミット」の開催、子育て情報誌「むなんと」の定期発行などを行う。

 代表の米倉仁美さんは6年前に愛知県から宗像市へ移住。妊娠、出産を経て子育て中心の生活になったが、周りに知り合いもおらず、孤独に苦しんだという。「子ども連れでボランティア団体へ出向くようになったが、すぐコロナ禍に見舞われ活動はすべて中止。利用していた子育て支援の場も閉鎖され、再び訪れた孤独に危機を感じたことから、活動できないのであれば自分で団体を立ち上げようと思った」と振り返る。

 3周年を機に目指すのは「核家族化やコミュニティーの希薄化が進む現代社会に、子育てを助け合う仕組みをつくること」と米倉さん。4月には「グローバルアリーナ」(宗像市吉留)のパン工房「Green Grass(グリーングラス)」2階に拠点を構えた。

 米倉さんによると拠点は、寄付で集まった物品のみで環境を整え、ボランティアスタッフ22人が毎回6人ほどのシフト制で運営しているが、慢性的な資金不足が課題という。

 運営資金を集めるため、現在、クラウドファンディングで寄付を求めている。7月12日、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にプロジェクトを立ち上げた。目標額は80万円。寄金は施設使用料や環境整備、人件費、消耗品など拠点の運営資金に充てる。8月12日まで。

 「生み出したいのはお節介の循環。『助けてもらう』側でも『助けてあげる』側でも経験を重ねていけるコミュニティーがあれば。支え合うことで新たなつながりが生まれる社会を実現したい」と意気込む米倉さん。同拠点で毎週金曜開催している「ママと子どもの秘密基地~ままトこ~」への参加を呼びかける。開催時間は金曜の10時~14時。長期休業期間は休止。参加無料。