【夏の甲子園】「どうしても気になる…!」大社高校の地元住民、熱戦にテレビ釘付け 名物飲食店、焼きそばの出前急増で「配達先で試合経過聞いた」 この夏で一番「アツい一日」終わる

AI要約

大社ナインは19日の準々決勝で神村学園との熱い戦いを繰り広げ、地元の応援を受けていた。

出雲市大社町では試合開始時から住民がテレビ画面に釘付けになり、終業時間を繰り上げて応援する姿が見られた。

飲食店などでは出前が急増し、地元の人々が一体となって応援していた。

【夏の甲子園】「どうしても気になる…!」大社高校の地元住民、熱戦にテレビ釘付け 名物飲食店、焼きそばの出前急増で「配達先で試合経過聞いた」 この夏で一番「アツい一日」終わる

 19日の準々決勝で神村学園と熱戦を繰り広げた大社ナイン。地元・出雲市大社町では多くの住民がテレビ画面に釘付けになり、甲子園で奮闘する選手に声援を送った。

 出雲大社前の神門通り沿いに広がる住宅街では、試合が始まった午後3時半ごろから、人通りが途絶えた。自宅で応援できるように終業時間を30分繰り上げた水産会社などもあり、住宅からは試合を伝える実況中継の声が漏れ聞こえた。

 通り沿いにある飲食店「みちくさ」(大社町杵築南)では、そばの売り切れもあって早めに閉店。代表の兵庫宏信さん(48)ら6人が、片付け作業をしながらテレビでナインを見守った。4強入りは逃したものの、「本当によくやった。歴史に残る試合をしてくれ、地元も一つになった」とたたえた。

 通り近くの飲食店「きんぐ」(大社町杵築東)では、観戦用の焼きそばなどの出前が急増。初戦は140食、この日も40食の注文があり、慌ただしく配達した。店主で大社高OBの吉田一久さん(52)は「お客さんの大半が試合を見ており、配達先で試合経過を聞いた」。試合後は「本当にお疲れ様でした」とねぎらった。

 大社高OBで、設備工事の杉原本店(大社町杵築西)の杉原保専務(69)は、町内での作業の合間に「どうしても気になる」と、ラジオに耳を澄ませて試合の推移を確認。後輩たちの活躍に胸を熱くしていた。

 この日のアルプススタンドの観戦チケット2800枚は、大社高で前日18日午前9時から地元住民らに販売したが、即完売したという。甲子園と地元・大社町で、ともに熱い1日が終わった。