我孫子市新消防署17億円 議会可決、再入札で契約

AI要約

我孫子市の新消防署整備事業で再度の入札により本体工事契約が締結され、工期と契約金額が決定した。

昨年12月に総合評価落札方式での入札が行われたが、技術者不足により入札が不成立となった。

市は予定価格見直しの後、再度の入札を実施し、新消防署の建設が進められることとなった。

我孫子市新消防署17億円 議会可決、再入札で契約

 入札不成立で全面開署の時期が9カ月遅れの2027年1月となった我孫子市の「(仮称)湖北消防署」整備事業で、再度の入札に伴う新築本体工事契約の締結議案など2議案が8日、市議会臨時会に提案され、全会一致で可決された。人件費増などを反映し、当初の入札公告時を6700万円上回る予定価格が設定された本体工事は、26年10月までの工期で17億500万円(税込み)とする契約として成立した。

 同整備事業は、1970年建設で老朽化した東消防署湖北分署を消防署に格上げし、訓練施設3棟も併設して市有地6800平方メートルに移転建て替えする。昨年12月に価格や技術力などを基に決める「総合評価落札方式」で本体工事の入札公告が行われたが、参加申請した共同企業体(JV)が技術者の配置ができないとして申請を辞退していた。

 予定価格見直しの上、市は4月10日に予定価格15億7100万円(税抜き)で再度の入札公告を実施。6月下旬に市内の2社が入札し、「上村建設工業」が落札した。

 臨時会では本体工事の契約締結議案のほか、同整備事業の電気設備工事を市内の業者と約2億3千万円(税込み)で契約する議案も可決された。

 市によると、新消防署庁舎は感染対策に配慮し仮眠室を個室化するほか、併設する総合訓練施設には高層棟を設置し、はしご車が出動しての消火・救助訓練が充実するという。