再来年4月から水道料金値上げへ/埼玉県

AI要約

県は、市や町に卸している水道料金を2026年度から値上げする方針を発表。

27年ぶりの水道料金値上げで、収入減少と維持費増大が理由。

来年度以降も赤字が続くため、水道料金改定を提案予定。

 県は今年度赤字が見込まれる市や町に卸している水道料金を2026年度から値上げする方針を発表しました。

 県の水道料金の値上げは27年ぶりになります。

 県によりますと県営水道は県内外の58の市と町に水道用水を供給していますが人口減少などで供給量が減り収入は減少傾向です。

 一方、老朽化した施設の改修や電気料金の高騰などで維持管理費は年々上昇しています。

 すでに、今年度は、50億を超える赤字の見込みで現行の水道料金を維持した場合、来年度以降も赤字が継続すると見込まれています。

 このため、水道用水を安定的に供給するためには水道料金の値上げが必要として、県は、水道料金を改定する条例案をことしの12月定例県議会で提案予定です。

 現在、1立方メートルあたり61.78円の水道料金を再来年度の2026年度からおよそ23パーセント値上げして76円程度にする方針です。

 住民が支払う水道料金は自治体ごとで異なりますが、1か月に20立方メートル使用する平均的な家庭の場合、1か月で176円ほど負担が増えるということです。