6月分から「電気代」が値上げ!? 4人家族で「月1万2000円」の場合、電気代はいくら上がる? 7月分の電気代を試算

AI要約

2024年6月から電気代が値上げとなる理由や影響について解説。

補助金の廃止が主な要因であり、具体的な値上がり額も示されている。

家計への影響や節約の重要性についても触れられている。

6月分から「電気代」が値上げ!?  4人家族で「月1万2000円」の場合、電気代はいくら上がる? 7月分の電気代を試算

2024年6月分から電気代が値上げとなりますが、なぜ値上がりするの? と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。また、値上がりと言ってもどの程度なのか気になっている人も多いかと思います。

本記事では、例として、4人家族で電気代が「月1万2000円」の場合だと、いくらぐらい値上がりすると想定されるのか解説します。

6月から電気代が値上がりする大きな要因の一つが、国からの補助金が廃止されることです。これまでは、政府による電気代やガス代の負担軽減策として、一定の補助を受けられましたが、2024年5月の使用分までで終了となり、2024年6月の使用分からは補助はなくなります。

※2024年6月、8月~10月に補助が再開する予定と発表されました。

■これまでの補助金額

政府による電気代の補助金は2023年1月から始まりましたが、これまでの電気代に伴う補助額は、以下のとおりです。

【低圧契約(一般家庭)におけるこれまでの補助額】

・2024年4月使用分までは1キロワットアワーあたり3.5円

・2024年5月使用分は1キロワットアワーあたり1.8円

2024年5月使用分は、4月使用分までと比べて半額とは言え補助があったため、家計への負担は緩和されていました。2024年6月以降(7月請求分)についてはこの緩和措置が廃止となり、これまでの補助額分だけ家計の負担増加が見込まれます。

6月以降の電気料金については、各大手電力会社10社すべてで値上がりすることが決定しています。

なかでも、最も値上がり幅が大きいのが、関西電力です。関西電力によると、一般家庭(従量電灯A・月間ご使用量260kWh)の場合、2024年6月の電気料金は前月の2024年5月と比べ、月額平均で約442円値上がりする計算です。

年間に換算すると、およそ5304円の電気代値上がりが予想されており、家計にとっていっそう深刻な負担増加となるでしょう。

共同通信社によると、電気代の前年同月における家庭料金の標準的な値上がり率は、以下の通りです。

■3人家族で電気代が「月1万2000円」いくらになる?

仮に、3人家族の電気代が去年の2023年6月時点で「月1万2000円」だった場合、2024年6月から電気代はいくらくらい上がるのか、以下の条件を基に試算してみたいと思います。

・前年同月比の電気代「月1万2000円」(2023年6月分の電気料金と仮定)

・関西電力を使用

「月1万2000円」+442円=1万2442円

同じ使用量であっても1年前の2023年6月頃から比べて、2024年6月使用分の電気料金は最大で44.6%上昇する計算です。

ただでさえ物価の高騰が家計を直撃している昨今、追い打ちをかけるかのように補助金の廃止が決定し、さらに家計が圧迫される状況だと言えます。これから夏本番を迎えるにあたり、今から先が思いやられることかと思いますが、今後は各々が節電意識など、まずはできる節約を心がけることが大切でしょう。

出典

関西電力 2024年6月分電気料金の燃料費調整等

執筆者:鳥谷威

1級ファイナンシャル・プランニング技能士