鹿児島県警・情報漏えい 法廷の場へ 犯罪経歴や捜査情報を福岡のウェブメディアへ渡したか 元巡査長の初公判は7月11日

AI要約

元鹿児島県警曽於署の巡査長が地方公務員法違反で起訴され、初公判が開かれることが決定した。

巡査長は捜査情報を第三者に漏洩し、福岡市の記者が情報を受け取ったことが明らかになっている。

被告は職務上の秘密を漏らしたと認め、自身の行動を説明している。

鹿児島県警・情報漏えい 法廷の場へ 犯罪経歴や捜査情報を福岡のウェブメディアへ渡したか 元巡査長の初公判は7月11日

 職務上知り得た情報を漏らしたとして、地方公務員法(守秘義務)違反の罪で起訴された元鹿児島県警曽於署の巡査長(49)=鹿屋市=の初公判が、7月11日に鹿児島地裁で開かれることが28日、分かった。

 起訴状によると被告は2023年6月、鹿児島市の県警本部で自身のスマートフォンのメッセージ機能を使って、1人の犯罪経歴を第三者に送信したとされる。同一人物に対し、同9~10月ごろには、捜査情報が記載された書面「告訴・告発事件処理簿一覧表」を市内で手渡し、24年3月には同一覧表を市内の郵便局から郵送し、職務上知り得た秘密を漏らしたとしている。

 情報を受け取ったとされるのはウェブメディアを運営する福岡市の60代男性記者。県警などによると、男性記者が犯罪経歴を受け取る前に、1人の氏名、生年月日、住所、本籍を被告にメッセージで送信した記録が残っていた。被告は警察の聴取で「求められたから送った」という趣旨の話をしている。