景気が後退しているのに物価が上昇!? 「スタグフレーション」とは一体何?

AI要約

スタグフレーションとは、物価上昇と景気停滞が同時に起こる現象で、企業の売り上げが減少し給与も上がらない状況を指します。

スタグフレーションが起きる原因は、生産コストの値上がりや他国の情勢の影響など様々であり、生活必需品の値上がりなどが生活に影響を及ぼします。

生活費の高騰やマネープランの見通しが立ちにくくなる影響があり、安定的な経済状況への不安やストレスが生じる可能性があります。

景気が後退しているのに物価が上昇!? 「スタグフレーション」とは一体何?

物価が上昇してお金の価値が下がることをインフレーション(インフレ)、物価が下落しお金の価値が上がることをデフレーション(デフレ)といいます。しかし、このどちらでもなく、景気は悪化しているのに、物価は上昇していく現象をスタグフレーションと呼びます。

本記事では、スタグフレーションが起きると生活にどのような影響が与えるのか解説します。

スタグフレーションとは、物価上昇は続いているのに企業の売り上げも減少して、給与も上がらないという物価上昇と景気停滞が同時に起こる現象を指します。インフレやデフレと違い、物価上昇・景気停滞どちらかの対策をしても解決されにくく難しい現象といわれています。

■スタグフレーションが起こる要因

スタグフレーションが起きる要因は、いくつかあります。一つは、生産コストの値上がりです。物価が上がり、本来なら企業に利益が出て従業員に還元できるのがインフレーションですが、スタグフレーションの状態では、材料の値上がりで経費がかかるため給料に還元できません。

他にも戦争や他国の情勢による影響などで、生活必需品の供給が間に合わず値上がりする場合でもスタグフレーションが起きるといわれています。また輸入大国の日本では円安の状態が続くと、食料や生活必需品の価格が上昇して家計に大きく影響します。

ここでは、スタグフレーションの影響について解説します。

■生活費が高騰する

まず食料品や生活必需品などの値上がりによって、家計が圧迫されます。身近な買い物で体感的に気付くケースも多いです。

例えば、コンビニで少し買い物しただけでも1,000円を超えるといったように、今までと同じ生活をしていても出費が大きくなって生活に影響を与える可能性があります。特別なぜいたくをしているわけではないのに、家計が厳しくなるため生活の幸福度が下がりストレスを感じやすくなるケースもあります。

■マネープランに見通しが立ちにくい

スタグフレーションは、その原因が取り除かれないと解決しにくく、いつ物価上昇が落ち着いて景気がよくなるのか見通しの立ちにくい現象です。近年のコロナ禍でも見られたように、いつ終わるのかという不安とストレスが続いてしまいます。