なぜ?「ヘルシーな和食が基本なのに、一向に痩せないんですけど?」【40代・50代のダイエット悩みに管理栄養士・麻生れいみがズバリ解答! ②】

AI要約

和食が健康的だと思われがちだが、実は隠れ糖質が多く含まれており、痩せにくい要因となることがある。

煮物や調理に使われる砂糖、みりん、日本酒などが隠れ糖質となり、カロリーが増加する。

厚生労働省の推奨量を超える糖質摂取が和食でも起こり得るため、注意が必要である。

なぜ?「ヘルシーな和食が基本なのに、一向に痩せないんですけど?」【40代・50代のダイエット悩みに管理栄養士・麻生れいみがズバリ解答! ②】

世界的にも日本食がブームだし、和食はやっぱりヘルシーなのよね、と改めて思っている人も多いのでは? それでも全然痩せないと訴える人が後を絶たないのはなぜなんだろう? 教えてくれるのは低糖質・糖質制限ダイエット関係のベストセラーが多数ある管理栄養士・麻生れいみさん。和食で痩せない理由をズバリ解説してもらった。

「こんにちは、こんばんは。朝に夕に、食べ物と健康のことばっかり考えている管理栄養士の麻生れいみです♪

『私、和食中心の食生活なんですが、まったく痩せません~』という人は、昔から多いもの。

まず質問です。これからランチを食べます。

A)小鉢がいくつかついた煮魚定食

B)サラダ付きステーキランチ

あなたはどちらを食べたいですか?

大半の女子はA)の煮魚定食を選びます。そう、和食のほうがバランスもいいしカロリー少なそうだしヘルシーな印象だからよ。

でも、太る太らないという観点からいうと、決してヘルシーではありません。逆に『和食は本当にヘルシーなのか?』と考えさせられる研究論文も出てきています」

和食の短所は、糖質、塩分過多&脂質、タンパク質不足だと麻生さん。

「盲点なんだけど、和食は、いってみれば目に見えない糖質のオンパレード。煮物をはじめ、和食の調理には砂糖、みりん、日本酒など、糖質の高い調味料がかなり使われているでしょう?

これを『隠れ糖質』と呼びます。和食は『隠れ糖質』が多いと心得てね。

家で作る和食なら『薄味にしよう』と思う人も多いでしょうけど、今、自炊でも1品や2品は買ってきたお惣菜にしたりするのは普通。買ってきた惣菜は得てして味が濃くできている。塩にも砂糖にも防腐効果があるからたくさん入ってるの。そのほうがご飯がすすむし、砂糖には中毒性があるからリピートしてもらえるのよ!

糖質というと砂糖など甘いものばかり思い浮かべるかもしれないけれど、お米も小麦粉もそば粉でも『ほぼ糖質』でできてますから。そして和食には根菜類もよく使われる。いも類もかなり糖質が高いんです。

厚生労働省の『日本人の食事摂取基準(2020年版)』では、炭水化物(糖質)の推奨量は1日に摂取するエネルギー(カロリー)の50~65%となっています。

でも、主食のほかに隠れ糖質、間食の糖質を入れたら、多くの人は50%や60%ではすまないわね」