考古学者の松木武彦さん死去 国立歴史民俗博物館教授

AI要約

考古学者の松木武彦(まつぎ・たけひこ)さんが岡山市の病院でがんのために亡くなった。62歳。葬儀・告別式は23日に行われる。

松木さんは大阪大学院を経て岡山大学で教授を務め、国立歴史民俗博物館でも活躍した。弓や武器、戦争などを研究し、認知考古学の分野でも注目を集めた。

松木さんは過去の人間の心に焦点を当て、出土遺物などを通じて歴史を探求してきた。妻である松本直子さんが喪主を務める。

 弥生、古墳時代の研究で知られた国立歴史民俗博物館教授で、考古学者の松木武彦(まつぎ・たけひこ)さんが21日午前、がんのため岡山市の病院で死去した。62歳。愛媛県出身。葬儀・告別式は23日に親族で行う。喪主は妻で、岡山大教授の松本直子(まつもと・なおこ)さん。

 1990年、大阪大大学院を経て、岡山大助手に。2010年に岡山大教授。14年から国立歴史民俗博物館教授を務めた。

 大阪大ではアーチェリー部に所属していたことがきっかけで、古代の弓を研究。その後も武器から古代の戦争、軍事関連など研究の領域を広げた。出土遺物などを通じて過去の人間の心に焦点を当てる認知考古学の研究でも知られた。