# 考古学

ホモサピエンス最古の狩猟壁画、5万年前か 新手法で5千年以上古く
6時間前

ホモサピエンス最古の狩猟壁画、5万年前か 新手法で5千年以上古く

 最古の狩猟壁画とされるインドネシアの洞窟壁画が5万1200年前に描かれた可能性があると、豪グリフィス大などのチームが発表した。新手法で分析し、これまで考えられていたより5千年以上古いことが判明したという。3日付英科学誌ネイチャーに掲載された。 壁画はインドネシア・スラウェシ島の

なぜこれほど集中? 大嘗祭関連の木簡の大半に「備中国」の記載 平城京跡から出土の荷札
2024.07.02

なぜこれほど集中? 大嘗祭関連の木簡の大半に「備中国」の記載 平城京跡から出土の荷札

奈良市の平城京跡から出土した、奈良時代の聖武天皇が皇位継承時に行った大嘗祭(だいじょうさい)を示す「大嘗」の記載を含む木簡群のうち、関連する物品に付けたとみられる荷札の大半が備中国(岡山県西部)のものだったことが分かり、奈良文化財研究所が2日発表した。木簡には他の国の地名はあまり記載されておら

美術史を塗り替える大発見、約13万年前に作られた「エイの彫刻」
2024.07.02

美術史を塗り替える大発見、約13万年前に作られた「エイの彫刻」

考古学上の注目すべき発見の1つとして、ある研究チームが「人間の創造性を表している」と主張する、あるものを発掘した。それは古代のアカエイを描いた砂の彫刻だ。当初は単なる対称的な岩石層とみなされていたその発掘物は、南アフリカの南海岸沿いに位置するスティル湾の近くで2018年に発見され

古代エジプト人もデスクワークは辛かった!? 書記の骨に「職業病」の痕を発見
2024.07.01

古代エジプト人もデスクワークは辛かった!? 書記の骨に「職業病」の痕を発見

 古代エジプト人たちは、祈り、布告、税など、あらゆるものを書き残した。6月27日付けで学術誌「Scientific Reports」に発表された新たな研究によると、4000年以上前に埋葬された古代エジプトの書記たちの骨に、この書くという作業による職業病の痕跡が見られるという。 た

エジプト考古学者・吉村作治氏「今からエジプトに行きます」 81歳の執念にエール殺到「まだまだ現役」
2024.07.01

エジプト考古学者・吉村作治氏「今からエジプトに行きます」 81歳の執念にエール殺到「まだまだ現役」

 考古学者で東日本国際大学総長の吉村作治氏(81)が1日までに、自身のSNSを更新。エジプトに向けて出発したことを伝えた。 吉村氏は「今からエジプトに行きます。発掘の成果に期待してくださいね」とコメント。また動画で「こんにちわ、吉村作治です。今成田空港にいます。これからいよいよ行

平安王朝の工芸など紹介 春日大社で特別展、源氏物語の時代伝え
2024.06.30

平安王朝の工芸など紹介 春日大社で特別展、源氏物語の時代伝え

源氏物語が生まれた平安時代の工芸などを紹介する特別展「平安王朝の栄華-源氏物語の時代-」が、奈良市の春日大社国宝殿で開かれている。当時の権力者、藤原道長の奉納とも伝えられる重要文化財の鏡など国宝、重文を含む約30件を展示している。8月4日まで。春日大社は皇室や藤原摂関家が信仰し、

「光る君へ」の紫式部が暮らした越前国府はどこにあるのか 謎解き発掘プロジェクトに挑む
2024.06.29

「光る君へ」の紫式部が暮らした越前国府はどこにあるのか 謎解き発掘プロジェクトに挑む

紫式部が父、藤原為時の越前国司赴任に伴い、京都を離れて暮らした越前国府。その場所を特定しようという発掘プロジェクトが福井県越前市で進んでいる。これまでも推定地はあったが遺構や遺物が発見されておらず、実在を証明する決め手に欠ける状態だった。市の呼びかけに応じた地元の歴史ファンらも加わって作業が続

古代国家の誕生語る出土品も 奈良・橿原考古学研究博で特別陳列
2024.06.29

古代国家の誕生語る出土品も 奈良・橿原考古学研究博で特別陳列

 邪馬台国の最有力候補地、奈良県桜井市の纒向(まきむく)遺跡内にある全長80メートルの前方後円墳からの出土品の重要文化財指定を記念した特別陳列「ホケノ山古墳―ヤマト王権の成立へ」が29日、橿原市畝傍町の県立橿原考古学研究所付属博物館で始まる。同古墳は3世紀中ごろ築造と最古級。出土品は古代国家成

3300年前の沈没船発見。当時の航海術は予想以上に高度だった?
2024.06.28

3300年前の沈没船発見。当時の航海術は予想以上に高度だった?

イスラエル沖で天然ガスを採掘している企業が、地中海の海底で3300年前の沈没船とその積み荷を発見しました。注目すべきは沈没船が見つかった位置で、イスラエル北部の海岸から約90kmと、そのような古代船としては驚くほど陸地から離れていたのです。1年ほど前に水深1800m

古代の投槍武器「アトラトル」、男女が同じ速度で発射できると判明 女性ハンターの高い狩猟能力を示す
2024.06.26

古代の投槍武器「アトラトル」、男女が同じ速度で発射できると判明 女性ハンターの高い狩猟能力を示す

 米ケント州立大学、米タルサ大学などに所属する研究者らが2023年に発表した論文「Atlatl use equalizes female and male projectile weapon velocity」は、数千年前から使用されてきた古代の投槍器「アトラトル」を用いると、女性と男性が非常

【図解】イースター島の人口、最大4000人=米学者が「数万人説」に異論
2024.06.26

【図解】イースター島の人口、最大4000人=米学者が「数万人説」に異論

 【サンパウロ時事】多数のモアイ像が残るイースター島が、かつて数万人の人口を抱えていたという通説に異論―。

イースター島の人口、最大4000人 米学者が「数万人説」に異論
2024.06.26

イースター島の人口、最大4000人 米学者が「数万人説」に異論

 【サンパウロ時事】多数のモアイ像が残るイースター島が、かつて数万人の人口を抱えていたという通説に異論―。 南米チリ沖の南太平洋に浮かぶ孤島は、欧州人が1722年に到着するまで「最大4000人が持続可能な生活を送っていた」とする論文が24日までに公表された。人工知能(AI)を駆使

新たに発見の墓所、古代の疾患解明に期待 エジプト考古省
2024.06.25

新たに発見の墓所、古代の疾患解明に期待 エジプト考古省

【AFP=時事】エジプト観光・考古省は24日、南部の都市アスワン(Aswan)で新たに発見された古代の墓によって、当時流行していた「疾患に関する新たな情報」が明らかになる可能性があると発表した。 エジプトとイタリアの合同調査団は2018年以来、ナイル川(Nile River)の西

平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】
2024.06.25

平安時代後半の高地性集落 黒山の昔穴遺跡 国の史跡に指定するよう答申【岩手・九戸村】

国の文化審議会は、九戸村にある黒山の昔穴遺跡について国の史跡に指定するよう文部科学省に答申しました。黒山の昔穴遺跡は平安時代後半の高地性集落の一つで、現在も竪穴建物の跡などが窪みとして残っています。このうち39基が県の史跡に指定されていましたが、今回、範囲を拡大し6

秀吉の侵攻に備えた小田原城の百姓曲輪と総構二重外帳、国史跡に追加
2024.06.24

秀吉の侵攻に備えた小田原城の百姓曲輪と総構二重外帳、国史跡に追加

 国の文化審議会は24日、国指定史跡の小田原城跡に「百姓曲輪(くるわ)」と「総構二重外帳(とばり)」を史跡範囲に追加指定するよう答申した。 ともに豊臣秀吉の来攻に備えた戦国期小田原城の総構に関係した遺跡。同城跡の14回目の史跡指定で新たに1600平方メートルを加えて計30万5千平

愛南の遺跡「平城貝塚」国史跡へ 縄文の埋葬文化や精神世界も「西日本太平洋側の代表的遺跡」【愛媛】
2024.06.24

愛南の遺跡「平城貝塚」国史跡へ 縄文の埋葬文化や精神世界も「西日本太平洋側の代表的遺跡」【愛媛】

縄文時代の人々の生活の様子を伝える遺跡として知られる愛媛県愛南町の「平城貝塚」が、国の史跡に指定されることになりました。国の部下審議会が24日に文部科学大臣へ申告しました。国の史跡に指定されることになったのは、愛南町御荘平城にある「平城貝塚」です。「平城貝塚」は、四

佐世保市福井洞窟「国の “特別史跡”」指定へ 現在指定の特別史跡の中で最古《長崎》
2024.06.24

佐世保市福井洞窟「国の “特別史跡”」指定へ 現在指定の特別史跡の中で最古《長崎》

国指定の史跡である佐世保市吉井町の「福井洞窟」が、特に学術的価値が高いとされる「特別史跡」に指定される見通しとなりました。佐世保市吉井町の「福井洞窟」は、旧石器時代から縄文時代にかけての人々の生活の様子がみられる洞窟遺跡です。1978年に国の史跡に指定されていました

「朱雀」や「飛鳥美人」、盗掘時の土器も展示 キトラ、高松塚壁画を7月27日から公開
2024.06.24

「朱雀」や「飛鳥美人」、盗掘時の土器も展示 キトラ、高松塚壁画を7月27日から公開

国宝・キトラ古墳壁画(7世紀末~8世紀初め)について文化庁は24日、優美な紅色の羽が描かれた「朱雀」を7月27日から奈良県明日香村の保存管理施設「四神の館」で公開すると発表した。8月25日までで、8月7、21日は閉室。南壁に描かれた朱雀は「夏の神獣」とされ、公開は1年ぶり。同館で

古代ローマ時代のワインを液体で発見、「世界最古」か スペイン
2024.06.24

古代ローマ時代のワインを液体で発見、「世界最古」か スペイン

(CNN) スペイン南部で発掘された2000年前のローマ時代の墓から、骨つぼに入った世界最古とみられるワインが見つかった。ワインは依然として液体のままだった。発表された報告書によれば、この骨つぼは2019年にスペイン・カルモナの住宅を改装した際に見つかっていた。つぼの中身をコルド

「2000年過ぎたのに乾いていない」…ローマ骨壺の中の「赤い液体」
2024.06.24

「2000年過ぎたのに乾いていない」…ローマ骨壺の中の「赤い液体」

世界最古の液体状態のワインが見つかった。この液体は赤色を帯びているがホワイトワインであることが明らかになった。23日(現地時間)、英紙ガーディアンによると、スペイン・コルドバ大のホセ・ラファエル・ルイス・アレボラ教授が率いる研究チームは、最近ローマ時代の墓の骨壺の中に含まれた液体