【山形】上杉家の歴史、鷹や馬でたどる 上杉博物館で企画展

AI要約

上杉家の歴史を鷹や馬を通じて紹介する展示会が米沢市で開催中。

展示では、屏風絵や資料など33点が展示されており、武家社会で鷹や馬が持つ役割がうかがえる。

上杉家にとって鷹は重要な外交ツールであり、企画展ではその歴史が掘り下げられている。

【山形】上杉家の歴史、鷹や馬でたどる 上杉博物館で企画展

 かつて戦国大名の権力の象徴とされた鷹や馬を通じて上杉家の歴史を紹介する展示会が米沢市で開かれています。

 米沢市の上杉博物館で開かれている企画展「上杉氏と鷹と馬」

 上杉家にまつわる鷹や馬がテーマの資料や絵画など合わせて33点が展示されています。

 

 このうち戦国時代の生活や風習などが詰め込まれた屏風絵国宝の「上杉本洛中洛外図」には、鷹狩の一団など合わせて43頭の馬が描かれ、様々な描写から生活に欠かせない身近な存在だったことを知ることができます。

 また、16世紀ごろに描かれた親子の鷹を題材としたこちらの屏風絵。険しい目つきの親鳥がヒナに餌を与えようとしています。

 これは「武家の威光」や「権力」の継承が描かれているとされ、武家社会で鷹が持つ役割を垣間見ることができます。

 こちらは上杉謙信から鷹を贈られた当時の将軍足利義輝がしたためた礼状です。

 優れた鷹の産地を有する上杉家にとって鷹が幕府や大名との重要な外交ツールだったことを示しています。

 この企画展は米沢市の上杉博物館で11月10日まで開かれています。

※展示替えのため10月7日から11日まで休止