皇室も利用のJR畝傍駅、保存活用へ10事業者が貴賓室など現地を見学

AI要約

奈良県橿原市のJR畝傍駅で行われた現地見学会には、10事業者が参加し、駅舎の貴宾室などが公開された。

貴賓室は当時の状態が残り、建築のシンボルとなっている。市は保存活用を考え、民間事業者を募集している。

市は年内に事業者を選定し、令和10年ごろの開業を目指すことにしている。

皇室も利用のJR畝傍駅、保存活用へ10事業者が貴賓室など現地を見学

昭和15年の皇紀2600年に合わせて建設され皇室も利用された奈良県橿原市のJR畝傍(うねび)駅について、駅舎の活用に関心を示す民間事業者への現地見学会が20日行われた。県内外から10事業者が参加し、普段は非公開の貴賓室を中心に保存状態などを確認していた。

貴賓室は天井や壁、カーテンなどが当時の状態で残り、社寺風建築の駅舎のシンボルとなっている。JR西日本は駅舎のコンパクト化を検討してきたが、市は「貴重な歴史遺産として保存活用を考えたい」とし、8月下旬から10月11日まで民間から参加意向のある事業者を募集。今回、参加を検討する観光や飲食関係を含めた事業者が現地を訪れた。

市担当者は「貴賓室などを実際に見てもらうことで、魅力的な活用案につなげてもらえれば」と話した。市は年内に事業者を選定し、設計や工事期間を考慮して早ければ令和10年ごろの開業を目指すことにしている。