「こんなに歓迎して頂けるとは…」 「伊予灘ものがたり」10年で特別列車 沿線でおもてなししてくれている住民を“逆おもてなし"
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が10周年を迎え、特別列車が運行されました。
沿線でおもてなしなどをしている地元の人たちが招待され、観光客に愛される列車であることが紹介されました。
乗客と地元の人たちとの「おもてなし」の応酬や、歴代の列車デザインを手掛けた社員の話も取り上げられました。
JR四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が、運行開始から今年で10年を
迎えるのに合わせて、沿線でおもてなしなどをしている人たちを招待した
特別列車が運行されました。
新しい駅舎の開業を控えたJR松山駅の1番線。
19日、「伊予灘ものがたり」の特別列車に乗るため集まったのは、
沿線に住む人たちです。
JR四国初の観光列車として、2014年にデビューした「伊予灘ものがたり」。
9割近い乗車率を維持し、これまでに20万人を超す観光客を運んできた
人気の列車です。
魅力のひとつは、何と言っても地域の人たちによる手作り「おもてなし」。
今回の乗客は、普段「おもてなし」で盛り上げている、いわば地元「キャスト」。
見慣れているはずの景色も、車窓からだとなんだか新鮮そう。
乗客は「お手振り」など「逆おもてなし」を受けながら、伊予大洲駅に向かいます。
普段は「おもてなし」をしている人たちとあって、お返しの「お手振り」にも
力が入るようです。
さながら「おもてなし」の応酬といったところでしょうか…。
大いに盛り上がっていました。
また、19日は歴代「伊予灘ものがたり」のデザインを手掛けた愛媛県松山市出身の
JR四国社員、松岡哲也さんの姿もありました。
(松岡哲也さん)
「(伊予灘ものがたりが)デビューした時は、これだけ続くとは思っていなかったです。
きょう乗って頂く地域の皆さんから、こんなに歓迎して頂けると思っていなくて」
松岡さんがデザインし、送り出した列車は地域と全国の観光客に愛され続け、
10年の節目を迎えました。
JR四国によりますと、「伊予灘ものがたり」の特別列車は19日、松山と大洲、
そして八幡浜の間を2往復し、沿線の合わせておよそ150人が招待されたと
いうことです。