アラサーで彼女から「結婚」を急かされていますが、自分が「年収400万円」で不安です。「結婚すれば支出も減るから」と言われていますが、本当に大丈夫でしょうか…?

AI要約

結婚にお金の悩みはつきもので、結婚することで得られる家計と税制上のメリットがある。

2人世帯の支出は、1人あたりの支出が減っているため、結婚すると支出を節約できる項目が多い。

一方、子どもが生まれ3人世帯になると出費が大幅に増えることも考慮すべきだ。

アラサーで彼女から「結婚」を急かされていますが、自分が「年収400万円」で不安です。「結婚すれば支出も減るから」と言われていますが、本当に大丈夫でしょうか…?

結婚にお金の悩みはつきものです。年収が少ない状態で結婚しても生活していけるのか、不安に感じる人も多いでしょう。

「一人口は食えぬが二人口は食える」ということわざがある通り、結婚すると経済的なメリットがあるのは事実です。本記事では、結婚することで得られる家計と税制上のメリットについて解説します。

まずは、結婚で得られる家計のメリットについて解説します。2023年の「家計調査」によると、2人世帯と単身世帯の支出はそれぞれ図表1、図表2の通りです。

<図表1 2人世帯の支出>

総務省統計局 2023年家計調査より筆者作成

<図表2 単身世帯の支出>

総務省統計局 2023年家計調査より筆者作成

2人世帯の支出合計が26万4238円、単身世帯の支出合計が16万7620円となっています。2人世帯のほうが合計金額だけ見ると高いのですが、1人あたりの支出は13万2119円となっており、2人世帯のほうが少ないと分かります。

■1人当たりの支出が減っている用途分類

2人世帯になることで1人あたりの支出が減っている項目は、以下の通りです。

・食料

・光熱・水道

・家具・家事用品

・被服及び履物

・交通・通信

・教養娯楽

・その他の消費支出

住居費については持ち家の有無などで変動が大きいため、ここには挙げていません。これらの項目の多くは、世帯単位でかかるお金です。例えば、光熱・水道費や交通・通信費、家具・家事用品などは、結婚すれば1世帯分の料金で済みます。

食料費は2人で食べれば食材を余らせることが少なくなりますし、光熱費も節約できます。教養娯楽費についても、2人で楽しめる娯楽があれば費用を節約できるでしょう。

その他の消費支出については、たばこ費と交際費が特に減っています。結婚することでたばこをやめる人が多かったり、家族との時間が増えたりするため、出費が抑えられるものと考えられます。

■3人世帯になると出費が大幅に増える

子どもが生まれ3人世帯になると、出費は大幅に増えます。3人世帯の支出は図表3の通りです。