【おひとり様老後の3大不安を解消!・孤独死】自治体の「見守りシステム」を活用しながら、地域の人とのつながりを大切に

AI要約

高齢者のひとり暮らしにおける孤独死の増加について述べられており、発見が遅れることで生じる問題とその解決策が提示されている。

孤独死の問題を解決するためには、見守りシステムと地域とのつながりが重要であると述べられている。

早めの発見を心がけることで、孤独死に関連する様々な問題を未然に防ぐことができる。

【おひとり様老後の3大不安を解消!・孤独死】自治体の「見守りシステム」を活用しながら、地域の人とのつながりを大切に

年齢を重ねてからのひとり暮らしは、経済面や健康面などの不安がつきものです。今から何に備えておくべきでしょうか。医療にかかるお金とおひとり様の介護事情に詳しい専門家2人が、それぞれレクチャーします(構成=山田真理 イラスト=高橋ポルチーナ)

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◆発見が遅れて起こる2つの問題

ひとり暮らしの人が自宅で倒れ、助けを呼べずに亡くなる「孤独死」が増えています。

東京都監察医務院の統計によると、東京都内だけでも、自宅で死亡した65歳以上の単身高齢者は2003年の年間1441人から増加し続け、20年は4027人。17年間で約3倍になりました。

割合は男性のほうが多いようですが、おひとり様の高齢者世帯では、いつ何が起こってもおかしくありません。

孤独死をすると、どのような問題が起こるのでしょうか。最大の問題は、発見が遅れがちなことです。離れて暮らす家族や友人が、「もう少し頻繁に連絡を取っていれば」と強く後悔するかもしれません。

また、発見が遅れると遺体の腐敗が進むため、発見者の心に深い傷を残すこともあるでしょう。

さらに、現場の状況によっては特殊な清掃が必要になるということ。専門の業者に頼めば遺族がその費用を支払わなければなりませんし、賃貸住宅ならば家賃の減額、持ち家でも不動産価値の下落といった影響があり、周囲の人に経済的な負担をかけてしまうでしょう。

とはいえ、「孤独死したらどうしよう」とやみくもに不安がっていても、人はいつか亡くなるもので、そのタイミングは誰にもわかりません。

私はこれまでおひとり様の在宅ケアについて長年取材してきましたが、前述した問題の多くは、「なるべく早く発見してもらうこと」で解決できると考えています。

急な病気や事故で命の危険にさらされたときにすぐ気づいてもらえれば、助かる可能性もあるでしょう。そのために今から備えたいのが、「見守りシステム」と「地域とのつながり」です。