日本マクドナルドが店舗スタッフの髪色を自由化、テスト導入店では採用人数が約3倍に

AI要約

日本マクドナルドが、多様な人材が活躍できる環境づくりの一環として、店舗アルバイトスタッフのアピアランスポリシーを改訂し、髪色を自由化した。

日本マクドナルドは、多様な人材がそれぞれの強みを活かし働ける職場を目指し、アメリカでの「ピープルビジネス」を大切にしてきた。

髪色自由化の導入効果やスタッフの声を通じて、より自己表現ができる職場環境が生まれ、採用数も増加した。

日本マクドナルドが店舗スタッフの髪色を自由化、テスト導入店では採用人数が約3倍に

 日本マクドナルドが、多様な人材が活躍できる環境づくりの一環として、店舗アルバイトスタッフのアピアランスポリシーを改訂し、髪色を自由化したと発表した。

 日本マクドナルドは、アメリカでの創業当初から掲げる「ピープルビジネス」を大切にし、性別、年齢、国籍など、さまざまな個性や背景を持つ多様な人材がそれぞれの強みを最大限に発揮し、生き生きと働ける職場の実現を目指してきた。

 店舗では、身だしなみに関する基準として「髪色」や「爪」、「ユニフォーム」などの項目を設けており、今回は「髪色」における制限を撤廃。全国で約20万人いるスタッフが「髪色を自己表現の1つとして自分らしい働き方をしてほしい」、「自分らしく働くことによってさらにポジティブに仕事に取り組んでほしい」という思いを込め、今回の改訂に至ったという。

 髪色自由化のアピアランスポリシー改訂前にテスト導入した大阪府のマクドナルド天王寺北口店では、「好きな髪色にすることで、より仕事のモチベーションも上がった」や、「自分らしさを認めてもらえているように感じる」、「髪色を問わなくなったことで、より会話が生まれる、活気のある良い職場になった」といった声が上がった。また、学校の課題で髪を染める実習があり、髪を染めている期間は休まざるを得なかったスタッフは継続して勤務が可能となり、「自分らしく働ける場」としての友人紹介にもつながったという。その結果、新学期が始まる4月には昨年よりも約3倍のスタッフを採用することができ、クルー数が昨年同月に比べ30人以上増加した。