自然物×人工物を組み合わせたペン画 独創的な表現 SNSでも反響

AI要約

津山市在住の画家、翔一朗さんのペン画展が岡山県で開催中。

自閉症スペクトラムの診断を受けた翔一朗さんは幼少期から絵を描くことが好きであり、自己表現に活かしている。

翔一朗さんは自然物と人工物を組み合わせた独創的な作品を展示し、絵の中でのイメージ作りにこだわっている。

県立高梁城南高校のデザイン科出身で国際的なコンテストでの受賞経験も持つ翔一朗さんは、岡山市内で初個展を実施し、その実力が認められている。

翔一朗さんは絵の中で自然物と人工物の組み合わせを楽しんでおり、絵画愛好者に面白さを提供したいと述べている。

自然物×人工物を組み合わせたペン画 独創的な表現 SNSでも反響

 岡山県津山市在住の画家、翔一朗さん(23)のペン画展が、岡山県吉備中央町吉川のNスクエアで開かれている。動植物などの自然物に、船や機械といった人工物を一つの絵の中で組み合わせた独創的な絵画約10点を展示している。【今東理恵】

 翔一朗さんは、幼い頃から自己表現やコミュニケーションが苦手で、小学3年の時に自閉症スペクトラムと診断された。絵を描くのは好きで、出かけるときはいつもお絵かき帳を持ち歩いていたという。

 県立高梁城南高校のデザイン科に進学。在学中は、地元の祭りのポスターで最優秀を受賞し、国際的なコンテストで受賞して日本代表に選ばれるなど、絵の実力が認められた。「言葉にできない内面を絵で表現することで自己表現が楽しめるようになった」と振り返る。

 高校卒業後は、興味のあった伝統工芸を学ぶために京都に行ったが、うまくいかずに4年後に岡山に戻った。自宅で過ごす中で、ペン画を描いて何気なくSNSに投稿したところ、思いがけず多くの閲覧があった。SNSを見た地元の美術関係者から個展の誘いがあり、今年4月には岡山市内で初個展が実現した。

 翔一朗さんは、絵の中で組み合わせる自然物と人工物の作品の形や特徴をまず頭の中で組み合わせ、そのイメージを下描きなしで画用紙に描いているという。「絵を見て、組み合わせを想像して、面白いと感じてもらえたらうれしいです」と話している。9月1日まで。入場無料。