点字や記号、デジタル機器を使って読書を楽しむ!それぞれのハンデに対応した“バリアフリー図書”が拡大中

AI要約

25歳の時、網膜剥離で突然視力を失った佐藤聖一さんは、読書の重要性を強く感じ、バリアフリー図書の普及活動を始めた。

佐藤さんはバリアフリー図書を通じて、見えない人や読み書きのハンデを持つ人も本を楽しめる環境を提供しようとしている。

最も重要なことは、誰もが取り残されず本を手に取って楽しめる社会を作り上げることであり、そのためにはバリアフリー図書の普及が欠かせない。

点字や記号、デジタル機器を使って読書を楽しむ!それぞれのハンデに対応した“バリアフリー図書”が拡大中

「目が見えなくなってから情報が入ってこないことをものすごく感じました。

読書ができないということは、その人の一生が全く変わってしまうテーマなので、何とかしたいと思いました」

25歳の時、網膜剥離で突然視力を失った佐藤聖一さん。

図書館の司書をしながら3年前、「りんごプロジェクト」という読書が困難な人のためのバリアフリー図書の普及活動を始めた。

神奈川県横浜市の小学校で行った特別授業では、「いろいろな形の本をみんなに知ってもらいたい」とさまざまな本を紹介。

視覚のハンデには大きい文字や点字の本。

読み書きのハンデには、写真や記号がたくさんある本や、触って楽しめる手作りの布の本もある。

さらにデジタルで文字の大きさや色、音声の早さを変えられる本も。

子どもたちは実際に本を手に取り、大きな文字や浮き出ている絵を触り感触の違いを体験した。

バリアフリー図書の棚も作り、それを見た児童は「誰もが本を手にとって読める環境になってほしい」と話した。

見て、聴いて、触って本を楽しもう。

佐藤さんは「誰も取り残されないことを実感できるバリアフリー図書がいろいろなところにあって、さまざまな形の本があることを知ってほしい」と訴える。

SDGsとは、2015年9月の国連サミットで、全会一致で採択された「持続可能な開発目標」。