初めてのボーナスは「1ヶ月分」でした。社会人1年目ですが、平均と比べどうなのでしょうか?

AI要約

新入社員のボーナスの平均額や、その後の見通しについて解説します。

初めてのボーナスが想像より安かった場合もあることや、ボーナスの種類について説明します。

会社の業績や勤続年数、業界によっても賞与が変わることを示します。

初めてのボーナスは「1ヶ月分」でした。社会人1年目ですが、平均と比べどうなのでしょうか?

会社に就職して初めてのボーナスをもらった際、自分の賞与は周りと比較すると多い方なのか少ない方なのか気になる方もいるでしょう。就職してすぐは試用期間を設ける会社も多く、入ってすぐのボーナスは寸志程度であることも多いといわれています。

本記事では、新入社員のボーナスの平均額や、その後の見通しについて解説します。

株式会社産労総合研究所の「2024年度 決定初任給調査」によれば、77.5%の企業が新卒者に何らかの夏季賞与を支給していることが分かりました。支給方法として最も多かったのは「一定額(寸志等)を支給」で65.7%、次いで「在籍期間の日割り計算で支給」が18.2%と続きます。そのほかにも「日割り以外の一定割合で支給」している会社もありました。

平均支給額は、最終学歴が大学卒業の場合と高校卒業の場合で、それぞれ以下の通りです。

●大学卒業:9万4112円

●高校卒業:7万5076円

また同調査により、新入社員に対する夏季賞与額は大学卒業・高校卒業ともに「5万~10万円未満」が最も多いことも分かっています。就職して間もない場合には試用期間を設け、その期間は独自の給与とする会社もあるようです。そのため、想定していたよりもボーナスの額が少ない場合があります。

さらに、同調査によれば、学歴別の初任給額水準は以下の通りです。

●高校卒業:18万8168円

●専門学校卒業(3年修了の場合):20万7015円

●専門学校卒業(2年修了の場合):20万2425円

●高専卒業・技術:20万9174円

●短大卒業・事務:20万625円

●大学卒業:22万5457円

●大学院卒業(博士):25万2089円

●大学院卒業(修士):24万7702円

以上より、事例の新入社員の学歴がいずれの場合でも、初めてのボーナスが1ヶ月分であれば、平均より高い方であると考えられるでしょう。

初めてのボーナスが想像より安かったという方もいるでしょう。ボーナスの支給要件は会社によってそれぞれ違い、支給するタイミングや回数、金額は全て会社が決められます。そのため、もし自分のボーナスが何によって決められるかを知りたい場合には就業規則や労働契約を確認しましょう。代表的なボーナスの種類としては、以下が挙げられます。

●基本給連動型賞与

●業績賞与

●決算賞与

基本給に沿って業績にかかわらず与えられるものもあれば、業績によって賞与の有無が変わるものもあります。自分の会社の賞与がどの種類に該当するか確認しておきましょう。

さらに、会社の業績や勤続年数、また業界によっても賞与は変わります。例えば、厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査」によれば、年代ごとの年間賞与の平均は表1の通りです。

表1