観葉植物の葉が変色した グリーンの暑さ対策で見直すべきポイントは プロが解説

AI要約

植物の葉が茶色や黄色くなる原因や対策について解説。

葉が茶色くなる原因は水切れや肥料焼けなどさまざま。根詰まりによる黄色い葉にも対策が必要。

夏の暑さによる葉焼けや乾燥、病害虫の影響も葉の変色を引き起こす原因に。

観葉植物の葉が変色した グリーンの暑さ対策で見直すべきポイントは プロが解説

 今年も暑い日が続き、植物にとっても過酷な環境になっています。エアコンで温度調節された室内で育てているのに、観葉植物の葉の色が茶色や黄色に変色したり、茶色い斑点や縁取りが現れたりすることも。そうなってしまうのはなぜなのか、原因や対応策について、フラワー&グリーンコーディネーターののなかりえこさんに伺いました。

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 観葉植物の葉が茶色や黄色くなる原因は、さまざまなことが考えられます。

 葉先が茶色い場合は、何かに当ったり、こすれたりしたことが原因であることが多いです。これは葉が広がっている植物に多く見られます。葉のフチだけが茶色くなっている場合は、新芽のときに、過度な水切れやこすれといったダメージを受けた可能性があるかもしれません。

 また、不適切な水やりや肥料焼けで茶色くなることも考えられます。不十分な水やりは水分不足を、過剰な水やりは根腐れを引き起こし、結果的に葉が茶色くなる原因に。肥料を多く与えすぎると、ダメージを与え、肥料焼けで葉に茶色い斑点や縁取りが現れることがあるでしょう。

 葉が黄色くなるのは、根詰まりによって起こることがあります。鉢が小さく根が十分に張れていないと葉に影響が出るため、鉢の底から根が出てきている場合は、植え替えが必要です。

 まだ余裕がある場合は暑さが落ち着いてから、パンパンですぐにでもという場合は根に触らず崩さないで、そのままひと回り大きい鉢に入れ替え土を足してあげましょう。下葉が黄色くなって落葉するのは、新陳代謝による可能性もあります。

 前述の原因と合わせて、とくに暑い夏に葉が変色する主な原因として、葉焼け、乾燥、虫の3つが考えられます。

○直射日光による葉焼け

 夏の強い直射日光が窓を通して植物に当たると、葉が焼けて茶色や白色、黒色になることがあります。とくに、直射日光を好まない観葉植物では顕著です。

○過剰な乾燥

 高温とエアコンの使用により室内が乾燥し、植物の土や葉が乾きやすくなります。乾燥ストレスを受けた葉は茶色く変色しがちです。乾燥によって葉先が枯れこむこともあります。

○病害虫の影響

 夏は病害虫が発生しやすい季節です。アブラムシやハダニなどの害虫が植物を侵すと、葉が茶色く変色することがあります。