安易にな地植えは要注意《こぼれ種で広がりすぎる植物6選》迷惑かけずに安全に楽しむ方法も紹介
植物のこぼれ種で広がりすぎる植物6選を紹介。
シマトネリコやランタナなど、庭で注意すべき植物を解説。
安心して植物を楽しむための注意点も。
「ほぼほったらかしでも、毎年花が咲く植物が庭にあったらな」
忙しいガーデナーさんなら、誰もが考えることではないでしょうか。
植え替えをしなくても毎年花を咲かせる植物には、花木、多年草のほか、こぼれ種で毎年発芽する一年草などがあります。しかし、中には繁殖力が強すぎて広がりすぎてしまう植物も。
庭に植えた植物のこぼれ種が、ご近所のお庭や公園、道路などに飛び、あちこちから生えてきて迷惑をかけてしまうことがあるのです。
この記事では、植える前に知っておきたい、こぼれ種で広がりすぎる植物6選を、参考価格とともにご紹介します。
安心して楽しむ方法もお伝えするので、これから植えたい植物がある方や、すでにお庭に植わっている方は参考にしてくださいね。
※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
・シマトネリコ[半落葉高木]
・ランタナ(七変化)[常緑低木]
・ジャーマンカモミール[一年草]
・シソ[一年草]
・バーベナ・ボナリエンシス(三尺バーベナ、ヤナギハナガサ)[落葉多年草]
・ヒメイワダレソウ(リッピア)[常緑多年草]
次でひとつひとつ見ていきましょう。
●シマトネリコ(雌株)[半落葉高木]
ナチュラルで繊細な雰囲気が魅力のシマトネリコ。しなやかな枝と明るい緑色の小葉がおしゃれで、樹形が整いやすく、暑さに強いことから、シンボルツリーとして選ぶ方が多い庭木です。
シマトネリコは雌雄異株で、花が咲くのは雌株。花後に放置していると、羽のついた発芽率の高いタネがあちこちに飛び、離れた場所からシマトネリコが生えてきます。そのうえ成長が早いため、手に負えなくなりがちです。
シマトネリコをお庭に植えたい場合は、雄株を植えるのがおすすめ。雌株を植えたい場合や、すでに植わっている場合は花後すぐに剪定を行い、実がつかないようにしましょう。
厳冬期以外いつでも剪定できるので、サイズを保つためにはこまめな剪定が必要です。
※参考価格:350~2000円前後(3~3.5号ポット苗)
●ランタナ(七変化)[常緑低木]
咲き始めから咲き終わりにかけて花色が変わるため「七変化」とも呼ばれるランタナ。丸くかわいらしい花で、1株でもカラフルな色を楽しめるため、つい花壇にお迎えしたくなってしまいます。
しかしランタナもタネの発芽率が高く、こぼれ種から毎年発芽し、生育も旺盛。地下茎でも広がるほか、地上部の茎からも根を出します。このためランタナは、環境省が定める生態系被害防止外来種リスト内の「重点対策外来種」に登録されている植物です。
最近では、タネを付けず生育が穏やかな品種も出ているため、植えてみた方は改良されたものを探してみましょう。
ランタナの葉や種には毒があるため、小さなお子さんやペットが口に入れないように注意してください。寒さには弱いので、霜が降りる地域や寒冷地では一年草扱いです。
※参考価格:400~800円前後(3~3.5号ポット苗)