夏の冷房にかかる電気代は「26度」と「28度」でどれだけ違う? 1日6時間使用した場合で比較

AI要約

夏の暑い時期にはエアコンの使用が欠かせないが、電気代も気になる。

設定温度を上げることで電気代を節約できる。

他にもフィルターの掃除や扇風機の併用など、節約法がある。

夏の冷房にかかる電気代は「26度」と「28度」でどれだけ違う? 1日6時間使用した場合で比較

夏の暑い時期はエアコンの使用は健康を保つうえで欠かせませんが、電気代も気になるところです。

特に温度設定によって消費電力が大きく異なるといわれていますが、「26度」と「28度」の設定でどれだけ電気代が変わるのか具体的に知りたいという方も多いでしょう。

この記事では、エアコンを1日6時間、3ヶ月間「26度」設定と「28度」設定で運転した場合の電気代の違いを計算しています。さらに設定温度を変える以外の節約ポイントもご紹介します。

長野県塩尻市によると、夏の冷房時に温度設定を1度高くした場合、約13%(約70ワット)の消費電力の削減につながるとのことでした。冷房のつけ始めは室内の温度が高い状態ですので、初めのうちは室内の温度を下げることを優先しましょう。

冷房を使用するときに設定温度を上げるとどれくらいの節約になるのか、実際に計算しました。

冷房の設定温度を「26度」と「28度」、1日6時間、3ヶ月間(90日間)使用したと仮定します。電気代単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が公表している31円/キロワットアワーとします。なお今回は、冷房の消費電力が945ワットのエアコンを使用したとします。

設定温度を2度上げた場合は、消費電力は約26%削減できます。

電気代を求める際は、以下の式を使用します。

・消費電力量(ワット)÷1000×使用時間(アワー)×電気代単価(円/キロワットアワー)

設定温度「26度」と「28度」の電気代を表1にまとめました。

表1

※筆者作成

表1から、1日の差額は大きくありませんが、3ヶ月間だと約4118円もの差が出ることが分かります。なお、エアコンの消費電力は製造会社や商品、モードによって異なり、電気代単価は変動がありますので、参考程度にしてください。

ここでは、冷房の設定温度を上げる以外の電気代節約法を紹介します。中にはすぐに実践できるものもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

■フィルターをこまめに掃除する

フィルターにホコリがたまっていると、吸い込む空気の量が減り冷房効率が下がるといわれています。

結果、無駄な電気を消費する原因になる場合があります。月に1~2回を目安にフィルターの掃除を行いましょう。フィルターのほこりは、水洗いをするか掃除機で吸い取ることで取り除けるといわれています。

■室外機周りに物を置かない

排気をスムーズにするため、室外機周りは物を置かないようにしましょう。室外機の吹き出し口付近やその周辺に物を置いたり、カバーで覆ったりしないよう注意してください。また、室外機に直射日光が当たると、室外機が温まり冷房効果が低下する可能性があります。

■扇風機やサーキュレーターを併用する

少し暑いと感じたら、エアコンの風量を強くしたり扇風機やサーキュレーターを一緒に使ったりすると、同じ温度でもより涼しく感じられる可能性があります。

扇風機やサーキュレーターを併用して、涼しい空気を循環させ部屋全体を冷やしましょう。空気は温度が高いと上へ、低いと下へ行こうとする性質があるとされています。室内で温度差ができていると、エアコンは部屋の上の暖かい空気を吸い込み、さらに部屋を冷やそうとします。

エアコンの風向きを調整したり、扇風機やサーキュレーターの風を天井へ向けて当てたりして、空気を上から下に循環させるとよいでしょう。