原発増設「準備は万全」 ウクライナ西部で国営企業

AI要約

ウクライナのフメリニツキー原子力企業が増設計画を公開、3号機は80%完成し、3年以内に稼働予定。

作業員らが外壁の交換作業を進め、ブルガリアからロシア製原子炉を購入予定。

ウクライナはロシア軍による攻撃で電力不足、エネルギー施設に危機感。

 【キーウ共同】ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは11日までに、4基の増設計画がある西部フメリニツキー州のフメリニツキー原発を共同通信などに公開した。このうち3号機は約80%が完成しているとされ、3年以内の稼働を見込む。同社のコティン総裁は、中断している3号機の工事に「いつでも取りかかれる状態にある。準備は万全だ」と語った。

 3号機が公開された7日には作業員らが老朽化した外壁の交換作業などを進めていた。ブルガリアからロシア製の原子炉を購入する予定で、詰めの交渉を進めている。

 ウクライナはロシア軍によるエネルギー施設への攻撃を受け深刻な電力不足に陥っている。