「幼稚園」と「保育園」。それぞれの年収はどれくらい違いますか?

AI要約

幼稚園と保育園の仕事の年収や休暇の違いについて紹介します。

入園基準や休園日の違い、こども園の存在について説明します。

公立と私立の幼稚園教諭と保育士の給与の比較を行います。

「幼稚園」と「保育園」。それぞれの年収はどれくらい違いますか?

「幼稚園」と「保育園」はそれぞれタイプは異なるものの、未就学児の成長に大切な役割を果たしています。しかし、たくさんの未就学児を預かるのは、非常に気を遣う大変な仕事です。

そこで今回は、それぞれの仕事の年収や休暇の取り方についてご紹介します。

幼稚園や保育園は、どのように違うのか明確な違いが分からない方もいるでしょう。それぞれに入園の基準があり、幼稚園は幼児教育を希望すること、保育園は保護者が仕事や病気などで保育の必要があることなどが基準となります。

その特性から、休園日にも違いがあり、幼稚園は土日祝日と夏・冬・春休みがあります。保育園には年末年始以外に長期休みはないのが一般的です。

また、保育園自体に長期休みはほとんどないため、登園する子どもの数が減る8月中旬前後に順番で夏期休暇を取得する園も多いようです。

なお、幼稚園・保育園のほかに「こども園」があります。こども園は、幼稚園・保育園両方の機能を併せ持つ園です。

入園資格や職員の休みの取得方法に差がある幼稚園や保育園ですが、それぞれの給与額に違いはあるのでしょうか?公立・私立に分けてそれぞれ比較してみましょう。

それぞれ役職名が異なるため、今回は同等の役職である幼稚園「教諭」・保育園「保育士」の給与額を比較します。なお、給与額は平成31年3月分の月額給与に平成30年度分の賞与1/12が含まれます。

■公立の幼稚園教諭と保育士の給与

こども家庭庁の「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」が公表した、公立の幼稚園と保育園それぞれの常勤職員1ヶ月あたりの給与額と、それを基に算出した年収は表1になります。

表1

※こども家庭庁「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」を基に筆者作成

公立の園では、幼稚園教諭が圧倒的に年収が高い結果となり、その差は100万円ほどにもなります。なお、こども園は賞与込み給与月額が28万7181円、年収が344万6172円です。

■私立の幼稚園教諭と保育士の給与

次に、同じようにこども家庭庁の「令和元年度幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査」を基に算出した私立の幼稚園・保育園それぞれの常勤職員の年収を表2で比較してみましょう。

表2