自民・麻生副総裁また岸田首相ヨイショ…「政策で間違ったことしていない」の大間違い

AI要約

自民党の麻生太郎副総裁(83)と森山裕総務会長(79)が会食し、党総裁選について意見交換した。

麻生氏が岸田首相を評価する発言に国民から疑問の声が上がる。

岸田政権の政策や問題に対する批判が広がる中、総裁選の動きが注目される。

自民・麻生副総裁また岸田首相ヨイショ…「政策で間違ったことしていない」の大間違い

 自民党の麻生太郎副総裁(83)が6日、森山裕総務会長(79)と東京都内の日本料理店で会食し、9月に想定される党総裁選などについて意見交換したという。

 総裁選をめぐっては、麻生派所属の河野太郎デジタル相(61)が立候補に意欲を示し、森山氏と近しい菅義偉前首相(75)は岸田文雄首相(67)の再選に難色を示しているとされ、麻生、森山両氏は党内世論の状況について話したとみられる。

 総裁選まで1カ月余りとなり、今後もこうした会食があちこちで開かれるのだろうが、ネット上で疑問の声が上がったのは、この日の会合で、麻生氏が岸田首相について「政策では間違ったことはしていない。安倍晋三元首相が計画して難しいと思ったことでもしっかり結果を出している」と話した、などと毎日新聞が報じたことだ。

 2021年10月に発足した岸田政権を振り返ると、国民が真相解明などを求めていた旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の問題、派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件はウヤムヤで終わり。「第二の歳費」と呼ばれる月額100万円の「調査研究広報滞在費」(旧文書通信交通滞在費)にも切り込まず、異次元の少子化対策、経済の好循環……と掛け声ばかり。

■「令和の所得倍増」や賃上げはどうなった?

 自民党国会議員の面々にとって、岸田首相は「間違ったことはしていない」と高評価なのかもしれないが、国民の多くは「いやいや間違いだらけでしょう」と感じているようだ。

 SNS上でもこんな声が広がった。

《「令和の所得倍増」はどうなった?。物価対策は?賃上げは?実質賃金は過去最長の26カ月連続で減少。やることなすこと、すべてが間違っている》

《日銀の利上げ判断で円安は落ち着いたが、岸田首相は何をしたのだろうか。ガソリン高の時に国民民主党が求めたトリガー条項を発動しなかったのはなぜなのか。あれも正しい政策判断だったというのか》

《難しい政策で結果って何。唐突に防衛費を爆増して戦争できる国にしたということか。国民は誰も望んでいないが》

 総裁選出馬の可能性が強くささやかれる石破茂元幹事長(67)との不仲説が流れる麻生氏。岸田首相を持ち上げたのは、石破人気を早めに“潰す”狙いもあるとみられるが、コップの中の争いの前に国民世論に耳を傾けるべきではないか。

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