「どの黒猫がお好き?」 5つの書体で書かれた「黒猫」にまぎれ込んだのは キュートな姿に大反響

AI要約

日本の漢字には5つの書体があり、同じ漢字でも書体によって雰囲気が異なります。ツイッターで話題になった「黒猫」の毛筆写真には、5つの書体で書かれた「黒猫」が並び、その中に本物の「黒ねこ」が隠れています。

投稿された写真は2万件以上の「いいね」を獲得し、篆書体や草書体などの書体についてのコメントが寄せられました。しかし、最も人気を集めたのは本物の「黒ねこ」でした。

「うに」という保護ねこの成長記録が人気を集めており、飼い主が書いた達筆な「黒猫」文字とのコラボが話題に。飼い主の書道歴や好きな書体、うにくんの成長過程などが紹介されています。

「どの黒猫がお好き?」 5つの書体で書かれた「黒猫」にまぎれ込んだのは キュートな姿に大反響

 日本の漢字には5つの書体があります。同じ漢字で見比べると、その形状によって雰囲気がまるで違うのでおもしろいですよね。X(ツイッター)では、5つの「黒猫」を毛筆で書いた際の写真が話題になっています。貼り出された書道紙には、思わずほっこりしてしまう仕掛けが。2万件もの“いいね”を集めた写真について、詳しいお話を伺いました。

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「どの『黒猫』がお好き?」

 そんなひと言が添えられた写真には、壁に貼り出された書道紙が写っており、そこにはさまざまな書体で書かれた「黒猫」が並んでいます。

 しかし、よく見るとそのなかには、本物の「黒ねこ」の姿が。お行儀良く座って、黄色いまん丸るの目をカメラに向けています。

 ユーモアたっぷりの写真がXに投稿されると、2万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には「達筆ですね」「ねこちゃんの魅力と同じく達筆で魅力的な文字! 見惚れてしまいました~」「え、選べない」などの声が。

 文字については「篆書(てんしょ)体の『黒猫』って陰陽師が使う呪詛みたい」「全部かっこいいんですけど、左上の文字が古代文字っぽくて、素敵です~」「篆書に一票」と、印鑑などに使われる篆書体が人気を集めました。

 しかし、一番人気はやはり「もちろん真ん中の子」「下の真ん中にいる黒ねこかなーwww」など、本物の「黒ねこ」。キュートな姿でたくさんの人を魅了しました。

 さまざまな「黒猫」にまぎれていたのは、元保護ねこの「うに」くん。保護されたのは生後まもなくの頃で、段ボールに入れられ、飼い主さんの職場近くにある田んぼに遺棄されているところを発見されました。

 その後、飼い主さんからたっぷりの愛情を受けて、すくすくと育ったうにくん。現在は2歳です。成長の様子を記録する投稿が大人気で、Xアカウントのフォロワーは1.2万人にも上ります。

 話題の写真は、「いろいろな書体の『黒猫』の中に、本物の『黒ねこ』であるうにがまぎれていたらおもしろそうだな」という飼い主さんのアイデアで投稿されました。壁に貼られた達筆な「黒猫」の文字は、なんとすべてご自身が書いたのだそうです。

「書道歴は14年です。書道会によって基準が異なるため、あまり参考にならないかもしれませんが、段位は8段だった気がします」

 飼い主さんの一番のお気に入りはもちろんうにくんですが、書体では右下の草書体が好きだといいます。「思い切り書けたので気に入っています」とのこと。一方、一番難しかったのは人気の高かった篆書体でした。

「篆書体は、独特な雰囲気と縦長の字形が特徴です。とくに『猫』の右側は、字を収めようと思うあまり、弱々しくなってしまったのが反省点です」

 墨のように真っ黒なボディと、まん丸な目のコントラストが愛らしいうにくん。これからも、飼い主さんの達筆な書と、うにくんのコラボに期待したいですね!

○取材協力:うに2才(@uni_kuroneko)さん