【40代・50代の睡眠改革】暑い夏。ビールは快眠の敵か味方かどっち?

AI要約

ビールや他のお酒を飲む際の注意点や快眠との関係について、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさんのアドバイスを紹介

アルコール摂取が眠りの質に与える影響や、特に女性のアルコール分解能力などについて言及

快眠に影響のない飲み方のポイントや、適量の指針など、具体的な飲酒方法について述べられている

【40代・50代の睡眠改革】暑い夏。ビールは快眠の敵か味方かどっち?

「もう夕方になると口なのか喉なのかわかりませんが渇きが収まらず、脳内がビール一色になってしまう方いませんか?」と問うのは、ネムリノチカラ代表、快眠コンシェルジュのヨシダヨウコさん。今回、「質の良い睡眠」を探求するにあたってのテーマは、「ビールは快眠の敵か味方かどっち?」だ。

「こうも暑いと反射的というか、すでに習慣的に『トリビー(とりあえずビール)』がデフォルトとなっている方、そのビールの飲み方ちょっと確認してみてください。

『はい、はい。どうせ、飲んじゃダメって言うんでしょ!』と早々に拗ねないでくださいね。ただ夏バテを防ぐ、よい睡眠をとるために、飲み方と量を少し確認してみてほしいのです」

「ビール(もしくは他のお酒)を何時くらいまで飲んでいますか? もちろん飲み始めた時間も大事ですが長時間にわたるとか、寝る間際まで飲み続ける方がいたら、それは要注意かも。

『だって、ビールとかアルコールを飲んだほうが良く眠れるし』

確かにお酒は眠くなりやすいですが、反面、お酒を分解するときに生成されるアセドアルデヒドが交感神経を優位にさせ、目覚めやすくなります。また、ビールによって水分摂取が増えるだけでなく、アルコールは抗利尿ホルモンの働きを阻害するため、夜中のトイレに行くことが増えてしまいます。

せっかくゆっくり眠ろうとしても、カラダは活動モードになり、こんな調子で何度も起きてしまえば、睡眠の質のダダ下がりは防げません。

加えて女性のほうがアルコールの分解能力が低いため、今や日本国内で80万人を超えるといわれるアルコール依存症へ進んでしまわないとも限りません」

快眠に影響のない飲み方をするとすれば、

・寝る3時間前で切り上げる

・その日の量を決める(適量は中瓶1本程度/厚生労働省)

・たまにはノンアルコールビールもしくは炭酸水にする

など。

「暑いからといってガンガン飲んでいると肝臓にも負担がかかり、特に毎日飲む方は注意が必要ですね。睡眠がしっかりとれないとカラダの回復が遅れ、夏バテに向かって一直線!ともなりかねません。

どうか楽しい夏のためにも、美味しいビールにしてくださいね。では、今宵も良い眠りを」

【話してくれたのは】

ヨシダヨウコさん

ネムリノチカラ代表。快眠コンシェルジュ。日本睡眠学会正会員。寝具店の娘として生まれ、心地よい睡眠を幼児期より体験するが、社会人になりたての頃、働きすぎで体調を崩す。また、実母の介護生活からも睡眠の重要性を再認識する。

漢方、発酵食、アロマ、呼吸、瞑想、ストレッチなどを取り入れ、日々「質の良い睡眠」を探求しながら、各方面へ発信中。代表を務めるネムリノチカラでは、企業の健康経営セミナーや個人の睡眠相談に応じるなど、睡眠全般についてのサポートを行っている。著書に『眠りのチカラ タイプ別睡眠改善&リッチ睡眠TIPS 101』(みらいパブリッシング)がある。