「ヨーグルトの汁」はそのまま捨てないで!驚くほどおいしい水キムチの作りかた
ホエーという栄養豊富な成分がヨーグルト汁に含まれているので捨てるのはもったいない。
水キムチは簡単に作れるキムチで、日本の浅漬けに似た味わいがある。
水キムチの作り方や材料、乳酸菌の重要性について紹介。
ヨーグルトを大容量サイズで買ってくると、食べている間にだんだん汁がたまってきますよね。なんとなく捨てながら「もしかして栄養あるかも?」と思っている人もいるのではないでしょうか? これは、ホエー(乳清)と呼ばれるもので、実際に栄養豊富な成分。捨ててしまうのはもったいない!
今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、通常のキムチより圧倒的に簡単に完成する水キムチの作りかたを教えてもらいます。
水キムチとは、通常のキムチのように時間をかけて熟成させるのではなく、塩や水で作った漬け汁を使って、簡単に作るタイプのキムチのことです。
味わいは日本の浅漬けに似ていて、辛味はありません。鷹の爪を入れて漬けるとほんのり後味に辛さが出ますが、入れなくてもOK。本場韓国では家庭ごとに味が異なり、なかには長期間発酵して酸味が強くなっているものも。ちなみに韓国では栄養豊富な漬け汁も飲む人が多いほか、余った漬け汁は冷麺に使います。
通常のキムチも水キムチも乳酸菌が重要なはたらきをしますが、水キムチの場合は短時間で完成させるため、乳酸菌のエサとなる糖分を何かしらの形で足すことが多いです。韓国ではスイカや梨などの季節の果物を入れたり、日本ではリンゴを使ったり米のとぎ汁を加える人も。
ただ、もともと乳酸菌の多いホエーを使うことで、米のとぎ汁を用意できなくても作ることができます。
[材料]つくりやすい分量(数人で何度かにわけて食べる量)
・大根…1/3~1/2本
・にんじん…1/4本
・きゅうり…1本
・なす…1本
・塩…大さじ1(野菜の重量の3~4%が目安)
・鷹の爪…1本(なくても可)
・しょうが…1かけ
・にんにく…1かけ
・ホエー…100~150cc程度
・あれば米のとぎ汁…50cc程度
[作りかた]
1。大根とにんじんは皮をむいて短冊形に切る、きゅうりは5mm程度のななめ薄切りに、なすは輪切りにする。塩をまぶし、10分程度置く。
2。鷹の爪は水につけて戻して種を除き、輪切りにする(市販の輪切り唐辛子でも可)。しょうがはせん切りに、にんにくは薄切りにする。
3。野菜の水気を絞ってジッパーつきポリ袋か保存容器に入れ、鷹の爪・しょうが・にんにくとホエーを加えて冷蔵庫で半日ほど冷やす(できれば1日以上置くのがおすすめ)。