維新の“オワコン化”は決定的!吉村府知事と藤田幹事長のお膝元首長選で連敗街道ヒタ走り

AI要約

維新の会の党勢拡大が停滞し、大阪や兵庫の選挙で連敗が続いている状況が報告された。

維新の会の幹部たちも次々と地元で敗北し、兵庫県知事のパワハラ疑惑なども問題視されている。

馬場代表が野党第1党獲得の目標を明確にすることが難しいとして、維新の人気凋落が危ぶまれている。

維新の“オワコン化”は決定的!吉村府知事と藤田幹事長のお膝元首長選で連敗街道ヒタ走り

「驕れる者も久しからず」とはよく言ったもので、全国政党を目指して党勢拡大を図る「維新の会」の足元がグラグラだ。幹部連中の“お膝元”の首長選挙では連敗街道をヒタ走り、維新系知事は内部告発を受けて進退きわまる。自業自得の問題噴出で、維新はオワコン化を避けられそうにない。

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 28日に投開票された大阪府議補選(河内長野市=定数1)は、前市議で「大阪維新の会」の新人・西田善延氏が、同じく前市議で諸派新人の道端俊彦氏に敗北。約4000票差だった。

 河内長野は大阪の吉村府知事の出身地。維新は6月の同市長選で候補を擁立できず、吉村氏は自身の地元である強みを生かせないまま「不戦敗」を喫した。

 そんな経緯があるだけに、今回の府議補選は絶対に落とせない戦いだったが、吉村氏は27日に予定していた応援演説の前日に新型コロナ陽性が判明。いいところを見せられないまま市長選に続けて連敗し、維新の共同代表としてのメンツは丸潰れだ。現地取材したジャーナリストの横田一氏がこう言う。

「日本維新の馬場代表や大阪維新の横山幹事長(大阪市長)が応援に駆け付けるなど、かなりの力の入れようでした。横山幹事長が演説で『ここで負けたら、維新は落ち目だと言われる。負けるわけにはいかない』などと気炎を吐いていたのが印象的です。来年開催の大阪・関西万博に対する逆風について『選挙への影響があるのでは』と尋ねると、横山幹事長は『大丈夫だ』と強がっていましたが、無残な結果に。昨年の統一地方選で見せた“躍進”も、今では見る影もありません」

 異変は日本維新の藤田幹事長のお膝元でも起こっている。藤田氏の地元・衆院大阪12区(大東、寝屋川、四條畷)の各市長選は軒並み維新候補が敗北。4年前の四條畷、昨春の寝屋川、そして今年4月の大東市長選での3連敗である。

■足引っ張る兵庫のパワハラ知事

 いまだに府内43市町村のうち21市町長を維新が占めているものの、一時の勢いはどこへやら。「万博に加え、兵庫の斎藤知事のパワハラ告発問題も重なり、維新はダブルパンチを浴びている」(横田一氏)状態だ。

 斎藤氏は2021年の兵庫県知事選で維新と自民から推薦を受けて初当選。馬場氏が「維新スピリッツを持った首長」と太鼓判を押すなど、維新とはツーカーの関係だ。

 斎藤氏によるパワハラ疑惑などを告発した元西播磨県民局長の男性職員は懲戒処分を受けた後、「死をもって抗議する」との言葉を残して自殺。疑惑の数々は県の第三者委員会や県議会の百条委員会が調査中だ。ある兵庫県議がこう明かす。

「職員が自死する異常事態を招いたのに、知事は『県政を前に進めることが私の責任』と、平然と公務をこなしています。涙を流して辞職を表明した副知事に至っては、裏で『あの会見、良かったやろ?』とうそぶいているとか。酷いもんです。こんな人物を副知事に重用し続けた斎藤知事が居座る限り、維新県議団も批判を免れません。維新の盛衰に関わる事態です」

 馬場氏は斎藤氏への内部告発について、「もし今報道されていることが『すべて事実である』と判明すれば、維新の会としてしかるべき判断をするように本人に直接話をする」と留保を付けて煮え切らない。

 こんなダサい態度では、オワコンになって当然である。

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 ついに馬場代表自ら、次期衆院選の「野党第1党獲得」野党第1党獲得に「正直難しい」と白旗宣言。●関連記事【もっと読む】では、維新の人気凋落の背景を詳しく報じている。