社会人1年目で「手取り17万円」です。節約のためにエアコンなしで「窓」を開けて寝ようと思うのですが、危険でしょうか? 少しでも“電気代”を節約したいです
今年の夏も全国的に平年より気温が高く、厳しい暑さとなることが予想されています。寝苦しい熱帯夜となる日も多いと考えられますが、電気代の節約のために、エアコンをつけずに窓を開けて寝るという人もいるかもしれません。エアコンを使わなければ電気代の節約にはなりますが、メリットばかりではありません。
本記事では、エアコンの電気代と、窓を開けて寝ることのデメリットなどを解説します。
毎晩エアコンを使っていた人が使用をやめた場合、どのくらい電気代が節約できるか試算してみましょう。今回は社会人1年目の人が、ワンルームマンションで一人暮らしをしているケースを想定します。
試算条件
・エアコンの消費電力:390ワット(6畳用)
・1日の睡眠時間:7時間(23:30~6:30)
・1キロワットアワーあたりの電気料金:31円/キロワットアワー
・使用頻度:毎晩エアコンを使用
以上をもとに計算すると、以下のようになります。
1日の電気代:0.39キロワット×7時間×31円/キロワットアワー≒84.6円
1ヶ月の電気代:84.6円×30日=2538円
寝るときにエアコンを使わなければ、1ヶ月あたり2500円超の電気代が節約できることが分かりました。
エアコンを使わずに寝ることで電気代の節約にはなりますが、窓を開けっぱなしにすることによるデメリットもあります。主に以下の2つが挙げられます。
■開けている窓から侵入される可能性がある
夜間に窓を開けっぱなしにしておくことで、窓から窃盗犯などに侵入される危険性があります。窃盗被害のなかで最も多いのが、鍵の締め忘れなどによる「無締まり」と呼ばれる状態で侵入されるケースです。
警察庁の資料によると、令和4年において無締まりの状態で侵入されたケースは全体のうち49.6%を占めています。特に夜間は周囲も暗く、侵入されるリスクが高くなります。
■外の騒音で睡眠の質が下がる
窓を開けて寝ることで、外の騒音による睡眠への影響が出ると考えられます。騒音と睡眠の関係については、35デシベル以上の騒音があると睡眠への影響が出るとされています。35デシベルの目安として、閑静な住宅街の昼や図書館内が40デシベル程度に該当しますので、それよりも少し静かなレベルです。
また、近くを大型車両や電車が通過するような環境では、より睡眠への影響があるとされています。