暴言や暴力が母親に向かう中1の孫娘 母親は孫の機嫌ばかり伺っているようで… 原坂一郎の子育て相談

AI要約

孫娘が反抗期に入り、母親に対する暴言や暴力が激しくなっている。友人関係の変化が原因と考えられる。暴力はいけない行為であり、母親が機嫌を取るのは無理ではない。孫娘との会話や理解を深めていく必要がある。

お父さんとの関係が良好であることもポジティブな要素。夏休み中も家庭内の調和を保つため、両親が役割を果たすことが重要。

孫娘が家庭内の問題を友人関係で発散している可能性がある。親族間のコミュニケーションを通じて、孫娘の心情に寄り添い、理解者としての存在を示すことが大切。

暴言や暴力が母親に向かう中1の孫娘 母親は孫の機嫌ばかり伺っているようで… 原坂一郎の子育て相談

中学1年の孫娘は入学してから母親に対する暴言、暴力が激しくなりました。かと思うと、母親と一緒に寝たり、父親と出かけたりします。親友が転校し、もう1人の友人も学校を早退したり休んだりするようになったのが原因と思われます。孫も学校を遅刻したり休んだりはしますが塾や空手の稽古は休みません。母親は孫の機嫌ばかり伺っているように思えます。孫にはどう接したらよいでしょうか?

反抗期を迎えたとはいえ、反抗手段のひとつに暴力があるのはよくないですよね。現状を何とかしたくなるお気持ち、分かりますよ。その矛先が母親に向くのは、甘えを受け止めてくれるという信頼があるからこそでしょう。でも、お母さんはたまったものではないですよね。暴力が伴うのなら、機嫌を取るように接するのも無理はありません。一緒に寝るのも、お母さんが誘ってお孫さんが応じているのではなく、その逆だと思います。

お孫さんがそうなった原因のひとつは確かに交友関係にあると私も思います。仲良しの友人と会えなくなり、その寂しさや悲しさを親にぶつけて気を紛らわせているのでしょう。その気持ちに共感し、お孫さんのよき理解者になれるのはあなたのような気がします。折に触れ、お孫さんと会話を交わし、共感し、通塾していることなども大いに褒めましょう。「身近なところに理解者がいた」と思ってもらえたならしめたもの。お父さんはお孫さんとよく出かけるそうですが、ご機嫌取りのためではなく、仲がよいのかもしれません。それなら、その役目をお父さんに託しても構いません。

夏休みはお孫さんが家にいる時間が長くなります。そのとき心配なのは、お母さん。2人を見守り、しっかり寄り添ってあげてほしいと思います。 (こどもコンサルタント)

プロフィル

原坂一郎(はらさか・いちろう) 23年間の保育士勤務を経て平成16年から、こどもコンサルタントとして研究・執筆・講演活動を行う。日本笑い学会理事。自他共に認める怪獣博士でもある。