「エルメス」2024年上半期は売上2ケタ伸長、全従業員に60万円超のボーナス
「エルメス（HERMES）」が、2024年度上半期の決算を発表。日本での成長が特に顕著で銀座と麻布台ヒルズの新店舗オープンが寄与。
売上高は前年比15％増の75億ユーロに達し、各地域別の売上成長率も明らかに。特にアジアやヨーロッパの成長が目立つ。
セクター別では皮革製品・馬具部門が最も高い増収率を示し、CEOは堅調な成績を強調。グループ全体で1205人の新規雇用を創出した。
「エルメス（HERMES）」が、2024年度上半期（2024年1月～6月）の決算を発表した。売上高は前年同期比15％増の75億ユーロ（約1兆2525億円）に達し、特に日本では22％の高い成長率を記録した。
各地域別の売上では、日本を除くアジアが10％、アメリカ大陸が13％、フランスを除くヨーロッパが18％、フランスが15％の成長となった。日本での成長は、銀座と麻布台ヒルズの新店舗オープンが寄与したとしている。
セクター別では、皮革製品・馬具部門、宝飾品やホームグッズなどの部門がそれぞれ同19％増を記録し、最も高い増収率を示した。続いてプレタポルテ部門とアクセサリー部門は同15％増。香水および美容部門は5％増、シルク・テキスタイル部門は同1％増にとどまった。
エルメスのCEOであるアクセル・デュマ（Axel Dumas）は、「より複雑な経済および地政学的状況下での堅調な上半期の結果は、エルメスのビジネスモデルの強さを反映している。グループは将来に自信を持ち、垂直統合プロジェクトを追求し、新たな雇用を創出し続ける一方で、エルメスの価値に忠実であり続けている」と述べた。
上半期でグループ全体で1205人の新規雇用を創出。2024年6月末時点でグループの従業員数は2万3242人、フランスのみでは1万4320人となった。エルメスは2023年の業績に対するボーナスとして、4000ユーロ（約67万円）が全世界の従業員に支払った。
※実績は為替変動などの影響を除く
※1ユーロ＝167円
