老舗ウナギ料理店が期間限定で復活!秘伝のたれで作るウナギを“思い出の重箱”に詰め変わらぬ味届ける【山形発】

AI要約

山形市の老舗ウナギ料理店が期間限定で復活し、土用の丑の日に合わせてウナギを提供する。

70年以上にわたり愛された染太が閉店後、思い出の重箱に詰めたウナギを提供し喜びを届ける。

限定販売で60件以上の予約が入り、客からは感謝と喜びの声が上がっている。

老舗ウナギ料理店が期間限定で復活!秘伝のたれで作るウナギを“思い出の重箱”に詰め変わらぬ味届ける【山形発】

暑い日が続き、「夏バテ気味では…」と感じた時に食べたくなるのが“ウナギ”。7月24日の「土用の丑の日」に合わせ、5月末に閉店したウナギの老舗が期間限定で復活した。秘伝のたれで作るウナギを“思い出の重箱”に詰めて、変わらぬ味を届ける。

23日正午過ぎ、山形市のウナギ料理店・染太の厨房(ちゅうぼう)に香ばしい香りが広がっていた。

70年以上に渡り、多くの人に愛されてきた染太は、店の前の道路の拡幅工事などを理由に2024年5月末で店を閉じた。しかし、閉店を悲しむ客の声が多く、今回、「土用の丑の日」に合わせ、“持ち帰り”に限って期間限定で店を開けた。

染太の佐藤憲一社長は「体に染み付いた動きはそのままだけど、感覚的にはフレッシュ」と話しながら、手慣れた様子でウナギを焼いていた。

今回、器に使うのは、出前用に使っていた“思い出の重箱”。返す必要はない。

店で出していた入れ物を手放すことについて、佐藤社長は「わが子が旅立つようで。いいんじゃないの、ここでゴミになるよりは他の場所で役立ててもらえば」と話す。

大切に使ってきた道具と、継ぎ足してきた秘伝のたれで作るウナギは、1カ月以上ぶりとはいえ変わらぬ味だ。

24日の予約は60件近く入っていたといい、佐藤社長は「お客の顔を見るとうれしい、喜んでもらえるのが1番。前と変わらず、できるだけおいしいウナギを届けたいと思っているので、心を込めて作った」と語った。

山辺町から訪れた客は「限定復活と知って、これはもう買わなきゃならないと思って来た。(入れ物は)返さなくていいと言われた。大事に使う。この暑さを乗り越えられそう」と笑顔で話した。

ウナギは7月23日~27日までと8月2日~5日までの限定販売で、前日までに電話で予約が必要。不在時は留守番電話で対応するという。

(さくらんぼテレビ)