早期発見が治療のカギを握る!アラフォー女子が知っておくべき”マンモグラフィー”以外の「乳がん検診」

AI要約

乳がんは女性のがんの中でトップの罹患率を持つ病気であり、定期的な検診が重要である。

乳がん検診は40歳以上の女性を対象とし、マンモグラフィーなどの検査が行われる。

乳腺密度が高い人は検査でがんが見落とされる可能性が高く、精密検査が必要となることもある。

早期発見が治療のカギを握る!アラフォー女子が知っておくべき”マンモグラフィー”以外の「乳がん検診」

毎年1回は受けることが義務付けられている職場健診。健診結果の異常を示す「*」がついた数値には、実は気にしなくて良いものもあれば、今すぐに再検査を受けなければならないものもある。果たしてあなたは診断結果の本当の意味を理解しているだろうか。

BMI・血圧・尿糖・眼底など項目別にその検査結果の正しい見方を解説した『健診結果の読み方』(永田宏著)より一部抜粋してお届けする。

『健診結果の読み方』連載第47回

『「肺がん検診」では「肺がん」を見つけられない:interrobang:…「肺がん患者」が多いにも関わらず、早期発見が困難な本当のワケ』より続く

乳がん罹患率(毎年新たに乳がんと診断されるひとの割合)は、女性のがんのなかでトップです。乳がん検診の対象者は40歳以上、2年に1回の受診が推奨されています。

項目は医師による問診と、乳房エックス線検査(マンモグラフィー)です。乳房を板で挟んで、薄く伸ばした状態で撮影します。

しかし乳房内の乳腺密度が高いひとは、がんが乳腺の陰に隠れてしまうため、見落とす可能性が高くなると言われています。その場合は超音波検査も追加で行うことがあります。

また、ひとによってはマンモグラフィーはかなり痛いらしく、それが嫌で乳がん検診を受けたくないひともいます。そういうひとにも、本人の希望に応じて、超音波検査を行うことがあります。

検査の結果、異常が見つかると要精密検査となります。日本医師会のホームページによれば、乳がん検診受診者1万人に対して、要精密検査となったひとが630人。

そのなかで、本当に乳がんが見つかったのは30人でした。胃がん・大腸がん検診よりは、信頼できると言っていいでしょう。

乳がんは早期に発見できれば、ほとんどのひとが治るとされています。全国がん協議会(全がん協)の統計によれば、ステージⅠの5年生存率は100パーセント、ステージⅡでも96パーセントとなっています。

ステージⅢでは79.1パーセント、ステージⅣになると40.8パーセントと悪くなっていきます。