「1人暮らし=寂しい」という考えがそもそも間違っている…カウンセラーが説く「鋼のメンタルを持つ唯一の方法」
自分の外見に劣等感を持つ人が増えており、美容整形を希望するが経済的理由で実現できない場合もある。
外見に過剰にこだわり、醜形恐怖を抱える人が増えており、美容整形を繰り返す傾向もある。
内面からの変化が外見よりも人生を好転させる可能性が大きく、自己プロデュースによる顔つきの改善が重要である。
人と比べて劣等感を感じたり、孤独を感じたりする時はどうしたらいいのか。日本メンタルアップ支援機構代表理事の大野萌子さんは「大企業で安定した仕事に就いていても、1人暮らしで孤独を抱えているという人は多い。しかし、『ひとりぼっち』であることが必ずしも孤独の根本原因ではない」という――。
※本稿は、大野萌子『ネガティブな自分のゆるし方』(クロスメディア・パブリッシング)の一部を再編集したものです。
■外見に劣等感を持つ人が増えている
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自分の外見に自信が持てない。美容整形で外見を変えたいけれど、経済的理由から簡単にはできず、見た目に満足しないまま生きるのがつらい。
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SNSやインターネットの発達により、私たちは芸能人やインフルエンサーなど、自分が理想とするビジュアルを簡単に見つけられるようになりました。
そのためか、美しい女優の方やモデルと自分を比較して、劣等感を持つ方が増えてきたと感じます。
自分の見た目に過剰にこだわり、それを欠陥と思い込んでしまうことを「醜形(しゅうけい)恐怖」と言います。
■美容整形を繰り返してしまう
例えば、
・「自分が嫌われているのはこの顔のせいだ」
・「目が大きくないから暗い人と思われているに違いない」
などと、人は気にしていないような外見の一部を欠陥と捉えて苦しくなります。
その結果、美容整形を繰り返してしまう人も少なくありません。
なかには「人と話せない」「目を合わせられない」など、対人恐怖症につながるケースもあります。
■人生がうまくいかない原因は「顔立ち」ではない
美容整形にできるのは、目を二重にする、鼻を高くするといった「顔立ち」を変えることです。
もちろん、外見が今より美しくなれば、人に好印象を与えられるのも事実なのかもしれません。
しかし、生きるのがつらい、人生がうまくいかない原因は、本当に「顔立ち」のせいでしょうか。どれだけお金をかけて「顔立ち」を変えても、自分自身の内面がそのままでは何も変わらないのです。
人生を好転させたいなら、「顔立ち」よりも内面から表情ににじみ出てくる「顔つき」を変えることに意識を向けましょう。
■「内面」の方が伸びしろは大きい
「外見に自信がない」という気持ちの裏には、
・「人から良く思われたい」
・「明るい人に見られたい」
・「もっとうまくコミュニケーションを取りたい」
といった思いも隠れているはずです。それを実践するために必要なのは、顔つきを変えて、自分の内面やコミュニケーションと向き合うこと。その方が伸びしろは大きいのです。
「顔つき」はお金をかけずに自分で変えられる、数少ないセルフプロデュースです。優しい口調で話してみる、相手の目を見て話してみる、口角を上げてみる。たったこれだけで、表情が明るくなり、別人のように見られるのではないでしょうか。
そして、「顔つき」が変われば、コンプレックスと思っていた部分も気にならないどころか、チャーミングポイントになるかもしれません。