與真司郎さんカミングアウトから1年、本当にハッピーになれたのか。與真司郎が“今、思うこと”

AI要約

カミングアウト後の精神的な苦しさから始まり、自分らしく生きるために自分を大切にする気持ちが芽生えるまでの過程。

家族の愛を感じる帰省体験を通じて、自分を受け入れることの大切さを気付く。

カミングアウトによる傷つきと喜び、ファンの支持を受けて胸がいっぱいになる感動の瞬間。

與真司郎さんカミングアウトから1年、本当にハッピーになれたのか。與真司郎が“今、思うこと”

「『カミングアウトしてハッピーになったでしょ?』とよく言われるのですが、実はカミングアウト後の半年間が精神的にはすごい辛くて…。公表しない方がよかったんじゃないかなとか、どう見られているのかとかも気になるし、だからといってモデルがいないから理想の道がなんなのかもわからなくて。友人や家族、スタッフさんはとても力になってくれたけれど、孤独感もあったりで、とにかく精神的にはしんどかったです。

『自分らしくいこう!』という切り替えができたのが半年後。そこから今度は頑張りすぎちゃいました(笑)。あれもこれもやろうとしたら、今度は帯状疱疹になって肌も荒れたり、疲れも気になるようになって…。

そこでようやく『自分らしく生きるには、まず自分に優しくしよう』という気持ちが芽生えました。」與さん(以下同)

「そこからは、すごい人生が変わった気がします。今は、自分のペースで自分のやりたいことをやっているし、やったことは自分にいい意味で返ってくるのでやりがいもあるし、今は本当に絶好調です。今までとは違った満足感もありますね!」

「ずっとLAにいたし全然帰っていなかったので、たまには実家に帰ってみようと帰省したことですね。そこで家族の“愛”を感じて。肌が荒れていても、髪の毛がボサボサでも、パジャマでも、何もジャッジをされないというか。それに安心を得て、今さらだけれど帰ってくる場所があったんだって初めて気付けたんです。15歳で家を出て、26歳でLAに行っていたので、家族のありがたみをちゃんとわかったのがこのタイミングで。

完璧じゃない自分を受け入れてもらうことができると思うようになってからは、今まで嘘をついていたわけじゃないけれど、『完璧じゃない自分ももっとみんなに知ってほしい』と思うようになりましたね。」

「傷ついたのはやっぱりカミングアウトの時ですね。誹謗中傷は覚悟をしていたのでショックは少なかったですが、一番悲しかったのはファンから『真ちゃんのことを今まで好きだったけれど、ゲイということが受け入れられないからファンをやめます』と言われたとき。ファンの気持ちもわかるから申し訳ない気持ちもあるんだけれど、悪いこともしてはいないので…なんて言ってよいのか、複雑な気持ちになりました。

でも、それ以上に嬉しいこともあって!『カミングアウトしたらファンも減っちゃうだろうし、ライブもできないかもしれない』と思っていたのですが、カミングアウトの後に「歌を作りました」と言ったら会場に拍手が沸いてきて。あの時の涙はまさに“心の底から”ですね。不安と辛い思いが一気に晴れたのと、今自分がいる場所の有難みとで、とにかく胸がいっぱいになりました。」