【再流行】新型コロナ「KP.3」増加傾向…特徴と対処法を専門家が解説 橋下徹弁護士“ゾコーバ処方され症状改善”

AI要約

夏休み中に新型コロナ感染者が急増しており、医療機関では患者の診察や検査が相次いでいることが報告されました。

感染力が強い新たな変異株「KP.3」が主流となり、特に九州地方では室内での密集が感染拡大の要因となっていることが指摘されています。

治療薬やワクチンについても様々な情報が提供されており、重症化リスクの低さや効果の違いについて議論が行われています。

【再流行】新型コロナ「KP.3」増加傾向…特徴と対処法を専門家が解説 橋下徹弁護士“ゾコーバ処方され症状改善”

新型コロナの感染が増えています。夏休みで外出の機会も増える今、街からは不安の声も聞こえています。

7月20日、「めざまし8」が取材したのは、都内のクリニック。体調不良を訴える人が、相次いで訪れていました。

こちらの男性は、熱中症だと思って受診したようですが…。

男性:

熱中症か脱水症だと思うんですよね。

医師:

38℃とか高い熱は出てないんですね。喉もかなり赤いですね。

医師:

検査の結果なんですが、コロナ陽性で出ていますので、やはりコロナの診断になりますね。

こちらの親子は、夏休みに入り広島から旅行に来たといいますが、11歳の男の子が具合が悪くなってしまいました。

母親:

広島から旅行で来ていて、新幹線の中で体調が悪くなっちゃったので。

医師:

今はまだ気持ち悪いですか?

男の子:

特に…。

医師:

コロナが陽性。コロナの診断になりますね。24日くらいまでは、極力部屋の中で安静にしていただいて。せっかく…(旅行に来たけど)お大事にしてください。

母親:

ホテルで…(安静に)。

この日、午前9時から午後3時までの間に、発熱などの症状を訴えた患者は14人。そのうち、半分近い6人がコロナ陽性と診断されました。

東京ビジネスクリニック内藤祥院長:

コロナの検査をすると陽性になる患者さんが、7月に入ってからは急激に増えているという状況です。恐らく8月いっぱいまでは、コロナの患者数が増加するような状況が予想されます。

厚生労働省の7月19日の発表によると、7月14日までの1週間での新型コロナの感染者数は、前の週から1万5000人以上増加し、5万5072人に。

1医療機関当たりの感染者数も、前の週から1.39倍増えて、11.18人と、10週連続の増加となりました。

この夏、感染が急速に拡大している「新型コロナ」。街の人から聞かれたのは、さまざまな“不安”の声でした。

10代女性:

もしかしたら、無症状でかかってるかもしれないっていうのは怖いです。人混み以外にも、なんか危険な場所ってあるのかなって。

40代女性:

また拡大して外出制限とかがかかっちゃったら、子供の学校とか勉強面とかにも影響あるので、そこがちょっと不安。

30代女性:

(症状は)変わってるんですか?咳とか、そういうのじゃなくて?分からないのか…怖いですね。

40代女性:

なんか、新しい型がはやってるって。詳しく情報がないのが、ちょっとなんか怖いなと思って。

現在流行の主流となっているのは、感染力が強いとされる新たな変異株「KP.3」。

めざまし8では、ゲストに東邦大学・感染制御学 教授の小林寅喆さんを迎え、街の人の不安と疑問の声に答えていただきました。

――なぜ今、全国で感染拡大しているのでしょうか?特に九州で増えていますが…?

東邦大学・小林寅喆教授:

九州の方は早く暑くなって、梅雨に入って、そうすると室内での生活が多くなってくる。やっぱり密閉した空間に皆さんがいるようになると、感染が広がっていく形ですね。

それともうひとつは、地方は高齢者が多いので、ちょっと異常がありますと受診したりするなど、複合的に絡まってある程度カウントされてきているということになるかなと思います。

――東京で比較的少ないのは?

東邦大学・小林寅喆教授:

東京の場合は比較的若い人が多いので、若い人は多少風邪の症状があっても、なかなか検査を積極的に受けない人も多いですよね。あと、電車に乗っていてもマスクをしている人も結構いらっしゃる…、そういうことも絡み合って差が出てきていると考えていいと思います。

田中良幸情報キャスター:

今回流行してる変異株は、「KP.3」というものです。オミクロン株の一種とされる変異株となっていて、特徴として、感染力は非常に強い。一方重症化のリスクは低いと。もちろん高齢者であったり基礎疾患ある方は注意しなくてはいけませんが、これまでのものに比べると低いと。主な症状は、発熱であったり、激しい喉の痛みなどがあると。嗅覚や味覚への影響というのは、ほとんど症状としては上がってきていないということです。

――橋下さんもコロナに感染されたとのことですが、体調は回復されましたか?

橋下 徹弁護士:

体調は回復していますが、声がちょっと変じゃないかということで、リモートにさせてもらってるんですけど、熱はやっぱり出ました。39度超えくらいになって、喉の痛みも激しかったんですけど、僕の場合は薬を処方していただいたので、1日で体調は普通に戻ってですね、あとは喉と声という状況です。

――重症化リスクは低いと見ていいのでしょうか?

東邦大学・小林寅喆教授:

どんどん変容してきた株で、オミクロンの今一番新しい変異株なんですね。そうすると、それなりに変異を繰り返していますので、人人感染を繰り返すうちに、やはり症状は軽くなる。重症化しにくくなる。ただし、高齢者とか基礎疾患を有する方は、まだまだ油断を許さないと考えた方がいいと思います。

田中良幸情報キャスター:

薬の負担に関しても、今注目されています。主に3つありますけども、5000円から3万円近く負担しなければいけない。以前は、最大9000円の負担で購入可能だった治療薬なんですけれども、今年の4月以降は自己負担額が増えてしまっているという現状。

さらに、ワクチンに関してもこれまでコロナ禍は無料でしたけれども、費用としては1万5000円、4月以降こちらも実費負担という形になっています。一方、高齢者の場合は10月1日から定期接種が開始され、65歳以上、または基礎疾患のある方は自己負担額が最大7000円、こういったことも始まります。

――橋下さんはどの薬を処方されたのでしょうか?

橋下 徹弁護士:

ゾコーバです。もちろん医療機関によって色々な判断がありますし、これを処方しないってお医者さんもいますし、薬が必ず処方されるというわけではないということを前提に、僕の場合は処方していただいたんですけれども、僕にはものすごく効きまして、一気に体調は回復しました。あと、やっぱり熱が出るまでに、僕の周辺でコロナ感染者が出たということで、僕が警戒に入ってマスクをし始めたんですけど、マスクをして会食も何度かやってるんですよ。ただ、会食相手には感染者が出ていないので、やっぱりマスクはすごい効果があるのかなと感じています。

――変異株、流行株による治療薬の効き目の違いはあるのでしょうか?

東邦大学・小林寅喆教授:

ワクチンは結局免疫の部分なので、その免疫をすり抜けるというようなことは出てきます。ただ、治療薬は基本的にはウイルスの増殖を阻害するので、そこには大きな差はないと考えてよろしいと思います。

(「めざまし8」7月22日放送より)