ヘリコプターで行く、英虞湾に浮かぶ秘島の隠れ家オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」に潜入

AI要約

三重県志摩市の英虞湾に浮かぶ間崎島に位置するプライベートなオーベルジュ「MOKU ISESHIMA」は、1日1組限定で自然に囲まれた贅沢な時間を提供する。

堀勇一氏による料理の魅力や施設の豊富な設備、美しい景色などが非日常的な体験を紡ぎ、真珠養殖の歴史と静けさを感じさせる。

間崎島での滞在では、プライベート感溢れる客室やインフィニティプール、サウナなど多彩な設備で至福の時間を過ごすことができる。

ヘリコプターで行く、英虞湾に浮かぶ秘島の隠れ家オーベルジュ「MOKU ISESHIMA」に潜入

移動、滞在、食事まで、すべてにプライベートを貫く大自然に囲まれた秘境の地で、雑音のない上質な時間を過ごす。

三重県志摩市の英虞(あご)湾に浮かぶ間崎(まさき)島に、1日1組限定のオーベルジュ「MOKU ISESHIMA」がある。ここは手つかずの自然と風光明媚な景色に出合える真珠養殖の島で、離島に佇むゆえアクセス手段はヘリコプターか船のみ。

夏のシーズンには、まるで南の島に来ているかのような気分になるほど海が透き通り、絶景を眺めながらヘリコプターに乗って訪れるという非日常な体験が味わえる。

2019年にカウンター6席のみのエクスクルーシブな鮨屋としてオープンした「鮨裕禅」が、2022年に宿泊機能を加えて日本で唯一、国立公園のなかで鮨を味わえるオーベルジュと謳い、新たにスタートした。

料理の腕を振るうのは、現在は間崎島漁業組合会員としても活躍する堀勇一氏。数々の名店で修業した後、2011年に神奈川県茅ヶ崎市で「鮨裕」を開業し、全国から食通が通う人気店へと育て上げた堀氏は、2019年にその店を長男の手に委ね、自身は新たな表現の場を求めて間崎島へと辿りついた。

「MOKU ISESHIMA」の名前は、禅の「黙照禅(もくしょうぜん)」に由来する。堀氏は初めて間崎島の自然と対峙した時に、ただそこにいるだけで、自ずと心に感性が湧き上がってくるような感覚に包まれたという。その体験が、かつて義父に教わった「黙照禅」という言葉を想起させたのだ。宿泊施設「YADO TERASU」と鮨屋「SUSHI YUTAKA ZEN」の名前にも、それぞれにこの黙照禅から取った一字が使われている。

屋内外合わせて370㎡ある広々とした「YADOTERASU」は、最大1組8名まで利用可能。リビングルームやキッチンを挟んで両サイドに配置されたベッドルームは、2家族でのシェアにも対応可能だろう。

海に向かって張り出したテラスには、そのまま水平線に溶けこんでいくような錯覚を与えるインフィニティプールのほか、ジェットバスやファイヤーピットリビングも設置されており、時間帯によって異なる表情を見せる英虞湾の景色を一日中思いのまま堪能できる。また、客室内には海を望む内風呂と露天風呂に加え、茶室をモチーフにしたサウナも備えつけられている。

ここでは誰の目にも触れることなく、ヘリコプターでダイレクトに目的地までアクセスできる、究極のプライベートステイがかなう。かつて真珠養殖の最盛期には“宝石の島”と呼ばれた間崎島の静かな自然のなかで、感性を刺激する美食旅を体験してみてはいかがだろうか。