円の価値維持ではなく物価安定が日銀の最大の課題=IMFエコノミスト

AI要約

IMFのチーフエコノミストは、日本銀行の最大の課題は物価安定を維持することであり、為替レートの安定ではないと述べた。

現在、日本のインフレ率は目標を上回っており、課題はこの高水準が維持されるか、過去の低水準に戻るかということだと指摘された。

日本当局は金融政策の段階的な引き締めに焦点を当てており、柔軟な為替レートにコミットしていると述べられた。

円の価値維持ではなく物価安定が日銀の最大の課題=IMFエコノミスト

[ワシントン 16日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)チーフエコノミストのピエール・オリビエ・グランシャ氏は16日、日本銀行の最大の課題は円の価値を維持することではなく、物価安定を維持し、インフレ率を目標内に抑えることだと述べた。

記者会見で、日本当局は柔軟な為替レートにコミットしていると指摘。当局の焦点は金融政策の段階的な引き締めであり、「為替レートの安定」ではないとした。

グランシャ氏は「現在、インフレ率は中銀の目標を上回っている」とし、「問題は、インフレ率がこのまま維持されるのか、それとも以前の非常に低いインフレ率に戻るのかだ。そして、これが日銀が直面している課題だ」とした。