3男1女が東大医学部から医師になった「佐藤ママ」がアドバイス。9歳までにしておきたい中学受験準備とは?

AI要約

佐藤亮子さんの子育て方法について、9歳までに行ったことが中学受験に有効である理由について説明されています。

佐藤ママが子どもを小学校入学前と後で区切り、0歳から9歳までを2つのタームに分けて考え、3歳までは耳学問を重視して育てたことが紹介されています。

耳を育てることはリスニング力を高めるために大切であり、これが大学受験時のリスニングテストでの高得点につながると述べられています。

3男1女が東大医学部から医師になった「佐藤ママ」がアドバイス。9歳までにしておきたい中学受験準備とは?

3男1女が全員、東京大学理科Ⅲ類(医学部)に合格、現在、一番下の長女が医師として研修中で、4人の子どもたち全員が東大卒医師となった「佐藤ママ」こと佐藤亮子さん。子どもたち一人ひとりの個性に合わせた、細かな学習サポートが4人全員合格と言う結果になったと評判です。

今回は、私立中学校受験を考えている保護者に向けて佐藤ママが子どもが9歳になるまでにやっていたことをうかがいました。

なぜ、この記事のタイトルを「9歳まで…」としたのかと言うと、中学受験では10歳(小学校4年生)からの学習内容は難度が高く、保護者が教えらることができないからです。

受験する場合は4年から塾に通うことが多いようですが、各教科、特に算数はとても難しいです。また、「私は数学が得意だから大丈夫」という保護者がおられるかもしれませんが、塾には塾独自の解法があり、家庭で違うやり方を教えられると子どもが混乱します。

ですから、家庭で親が見てあげて9歳までの内容を完璧にしてから塾に通い、受験に臨むのが最も効果的な方法です。

■入学前までは3年(0~3歳、3~6歳)を1タームとして考える

では、生まれてから9歳までには何をしたらいいでしょう。

私はまず小学校入学前と後で区切って、生まれてから小学校入学までの6年をさらに2つに分け、3年を1タームと分けて考えていました。

0歳~3歳、3歳~6歳です。なぜ3年を1時期とするかは、3歳になるとできることが格段に多くなりますし、それに義務教育の学制を「6・3制」と言うなど3の倍数には何らかの意味があるのではないかと思ったからです。

また、3年間というスパンで考えたら「そのうちできるようになるでしょう」「わが子はこれができない」「あれもしなくちゃ」と焦ることなく、「入学までにできればいい」とゆとりをもって育てられるのも理由でした。

生まれてから3歳までは、読んだり書いたりはできないので、耳から言葉や音楽をインプットする「耳学問」を大切にしました。

絵本を読み聞かせしたり、童謡を聞いたり、大人が歌ってあげたりします。音楽はBGMとして流して聞かせるのではなく、意識的に聞くことが大事なのでBGMとして流していてもその中の1曲でも歌ってあげて、耳を育てるといいと思います。

耳を育てるというのは聴く力を育てるということです。最近英語でリスニングが重視されていますが、「大学共通学力テスト」でリスニングに苦労する受験生は、英語が苦手というよりは聴くことが苦手、聴く力が育っていないのではないでしょうか。耳のいい人は語学の上達が早いと言いますが、小さいときから耳を鍛えておくと、大学受験のときもリスニングでの高得点が期待できるのではないかと考えています。