【迫力映像】大量の「人工血液」でサメを誘きよせた結果が話題に

AI要約

ニュージーランド沖で、海洋学者たちがホホジロザメを誘き寄せるために人工血液を放出した。

放出された人工血液により、複数のホホジロザメが現れ、迫力あるシーンが観察された。

研究によれば、サメとエイの生息数が過去50年で大幅に減少しており、乱獲が主な原因とされている。

【迫力映像】大量の「人工血液」でサメを誘きよせた結果が話題に

ニュージーランド沖でホホジロザメを誘き寄せるため、海洋学者たちが約760リットルの「人工血液」を海に放出した。米ケーブルテレビ「ディスカバリーチャンネル」が映像を公開している。【Rikako Takahashi/BuzzFeed Staff】

ニュージーランド沖で、ホホジロザメを誘き寄せるため、海洋学者たちが200ガロン(約760リットル)の「人工血液」を海に放出した。米ケーブルテレビ「ディスカバリーチャンネル」が、サメの特集「シャーク・ウィーク」放送にあわせて動画を公開した。

クジラを模した小型の調査船から「3、2、1」の合図で大量の人工血液が噴出されると、「すごく異常な光景! 血まみれになってる」と研究者が感嘆の声をあげた。すぐに、オスのホホジロザメが姿を現した。推定約4メートルだ。続いて、より大型(約4.3メートル)のメスのホホジロザメがやってくる。

研究チームは、小型のオスの群れを率いる大型のメス――クイーン・ボスと呼ばれる個体――を探していた。今回現れたメスは、クイーン・ボスに認定するには小さいという。次の瞬間、メスのホホジロザメが調査船の「尾びれ」に食らいついた。水飛沫をあげ、尾びれをあっという間に破壊する。

迫力ある映像に、視聴者からは「うわ……だから海には入らないようにしてる」などの意見が寄せられた。

学術誌『ネイチャー』に掲載された2021年の研究によると、サメとエイ31種の世界的な生息数が、過去50年で71パーセント減少したという。乱獲が主な原因だ。

ホホジロザメ、ジンベイザメ、珍味として取引されるアオザメなど17種が、国際自然保護連合(IUCN)の「レッドリスト(絶滅危惧種リスト)」に登録されている。