# 科学研究

高級魚「ホシガレイ」漁獲量増やすため…発信機つけて稚魚約1万尾放流、追跡調査へ 福島
2024.07.09

高級魚「ホシガレイ」漁獲量増やすため…発信機つけて稚魚約1万尾放流、追跡調査へ 福島

高級魚として知られるホシガレイ。漁獲量を増やす取り組みの一環として、9日、福島県相馬市の松川浦で約1万尾の稚魚が放流されました。相馬市の松川浦から放流されたのは、高級魚ホシガレイの稚魚です。これは、将来的に漁獲量を増やすことを目的に、県の水産資源研究所が行いました。放流されたのは

研究力低下に危機感、科研費の倍増求め署名活動…12の学会連合会
2024.07.08

研究力低下に危機感、科研費の倍増求め署名活動…12の学会連合会

 国内の主要12の学会連合会が8日、国の科学研究費助成事業(科研費)を現状の2倍に増額するよう政府に求める署名活動を開始したと発表した。国立大に対する運営費交付金の減少や物価高などの影響で、研究者に渡る科研費は大きく目減りし、日本の研究力の低下を招いていると訴えた。 署名活動は、

学会連合有志、科研費の倍増求め署名活動 競争激化、円安追い打ち
2024.07.08

学会連合有志、科研費の倍増求め署名活動 競争激化、円安追い打ち

 日本の研究力低下に歯止めをかけようと、国内の学会連合有志は今月、国が支給する科学研究費助成事業(科研費)の倍増を求める署名活動を始めた。国から大学への交付金削減に伴い、科研費の獲得競争は激化しており、研究課題1件当たりの配分額が減少。円安や物価高も研究資金不足に追い打ちをかけていると訴えてい

中国「日本に干渉する権利ない」 大陸棚へのブイ設置について
2024.07.05

中国「日本に干渉する権利ない」 大陸棚へのブイ設置について

中国の海洋調査船が日本の大陸棚にブイを設置したことについて、中国政府は、国際法に基づいたもので、「日本に干渉する権利はない」と主張しました。中国の海洋調査船が四国南方の公海上にブイを設置したことを受け、林官房長官は午前の会見で、中国側にブイ設置の目的や計画などを示すよう申し入れた

「造礁サンゴ」の新種発見 宮崎大学などが日南・大島周辺海域で
2024.07.04

「造礁サンゴ」の新種発見 宮崎大学などが日南・大島周辺海域で

 宮崎大(宮崎市)などの研究グループは3日、宮崎県日南市の大島周辺海域で、サンゴ礁を形成する能力のある「造礁サンゴ」の新種を発見したと発表した。同県延岡市の島浦島や熊本県天草市牛深の周辺海域でも生息を確認。群体によって赤や緑、茶色など多様な色があることから「ヘンゲカメノコキクメイシ」と命名し、

架空の論文を研究計画書に…国立大の元准教授が約472万円を不正受給 その後勤務の私大でも3780万円余り
2024.07.04

架空の論文を研究計画書に…国立大の元准教授が約472万円を不正受給 その後勤務の私大でも3780万円余り

 名古屋大学の元准教授が架空の論文を研究計画書に記載し、科学研究費など計470万円余りを不正に受給していたことが分かりました。 東海国立大学機構によりますと、名古屋大学大学院の医学系研究科に所属していた武井佳史元准教授は2017年度までの3年間、国から支給された科学研究費など計4

月面着陸機スリム応答せず 4度の復活成し遂げ、運用終了へ JAXA
2024.07.01

月面着陸機スリム応答せず 4度の復活成し遂げ、運用終了へ JAXA

 日本初の月面着陸を果たした実証機「スリム」について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は「今後通信できる可能性は低い」とし、活動を終了したとの見方を明らかにした。今年1月に着陸後、機体の太陽電池で発電できない夜に3回耐えるなどして、4度もの復活を繰り返してきた。既に目的としていた観測は終えてい

古代の投槍武器「アトラトル」、男女が同じ速度で発射できると判明 女性ハンターの高い狩猟能力を示す
2024.06.26

古代の投槍武器「アトラトル」、男女が同じ速度で発射できると判明 女性ハンターの高い狩猟能力を示す

 米ケント州立大学、米タルサ大学などに所属する研究者らが2023年に発表した論文「Atlatl use equalizes female and male projectile weapon velocity」は、数千年前から使用されてきた古代の投槍器「アトラトル」を用いると、女性と男性が非常

コウモリ、四つの戦術で獲物捕捉 基生研、レーダーへの応用も期待
2024.06.25

コウモリ、四つの戦術で獲物捕捉 基生研、レーダーへの応用も期待

 コウモリが逃げる獲物を超音波で捉える際、獲物の移動を予測し照射位置を修正することや照射頻度を高速化するなど四つの戦術を駆使していることを、基礎生物学研究所の西海望研究員らのチームが突き止め、24日付米科学誌に発表した。レーダーやカメラへの応用も期待できるとしている。 チームは、

【夏休み2024】医科学研究所公開セミナー「ラブラボ2024」8/5
2024.06.24

【夏休み2024】医科学研究所公開セミナー「ラブラボ2024」8/5

 東京大学医科学研究所は2024年8月5日、北海道大学、大阪大学、長崎大学と共催し、医科学研究所公開セミナー「ラブラボ2024」を開催する。参加費無料。定員140名。締切りは8月2日。 東京大学医科学研究所は、北海道大学人獣共通感染症国際共同研究所、大阪大学微生物病研究所、長崎大

暗黒物質の謎に迫る、原始ブラックホールに予想外の「副産物」
2024.06.22

暗黒物質の謎に迫る、原始ブラックホールに予想外の「副産物」

(CNN) 科学界はおよそ50年にわたり、重要な問題に取り組んできた。宇宙空間で目に見える物質が足りないという問題だった。米航空宇宙局(NASA)によると、恒星、惑星、宇宙の塵(ちり)、その間に存在する物体など、目に見える物質だけでは宇宙の仕組みは解明できず、その5倍の物質がなけ

米新型気象衛星「GOES-U」、打ち上げへ–新装置に科学者が期待してしまう理由
2024.06.21

米新型気象衛星「GOES-U」、打ち上げへ–新装置に科学者が期待してしまう理由

6月25日に打ち上げられる気象衛星「GOES-U」には、米海軍調査研究所(United States Naval Research Laboratory:NRL)の太陽活動計(コロナグラフ)「Compact Coronagraph-1(CCOR-1)」が搭載される。 コロナグラフ

英研究所のコスタンザ教授らにブループラネット賞、地球環境に貢献 旭硝子財団が決定
2024.06.19

英研究所のコスタンザ教授らにブループラネット賞、地球環境に貢献 旭硝子財団が決定

旭硝子財団(島村琢哉理事長)は19日、地球環境問題の解決に向けて貢献した個人や組織をたたえる2024年(第33回)ブループラネット賞に、経済は有限な生物圏の一部と考える「生態経済学」の基礎を築いた英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、グローバル・プロスペリティ研究所のロバート・コスタンザ教授と

剣山系・石立山でツキノワグマ目撃
2024.06.18

剣山系・石立山でツキノワグマ目撃

 徳島県のレッドリストで絶滅危惧IA類に分類されているツキノワグマが、那賀町と高知県香美市の境にある剣山系の石立山(1707・7メートル)で目撃された。徳島県によると、県に寄せられた目撃情報は本年度2例目。 目撃したのは、1人で登山していた高知市与力町の田中伸一さん(67)。11

タンポポ 固有種の生息状況を全国調査
2024.06.16

タンポポ 固有種の生息状況を全国調査

 春の花としておなじみのタンポポには日本固有の種と海外から来た「外来種」があります。外来種と交配した「雑種」も増えていて、研究者が固有種の生息状況の全国調査を始めました。 日本固有のタンポポは花びらの下の「総苞」が閉じている一方、外来種やその雑種は反り返っていて、見分けることがで

能登半島地震の影響で「海底が隆起」すさまじい力が働いたことを海上保安庁が発表
2024.06.16

能登半島地震の影響で「海底が隆起」すさまじい力が働いたことを海上保安庁が発表

 海上保安庁は2024年6月11日、5月18日から24日にかけて石川県珠洲市北方沖で行った海底地形調査の結果を発表しました。 この調査は、能登半島沖で1月1日に発生した「令和6年能登半島地震」における、断層運動の全容を明らかにするための一環として測量船「天洋」を使い行われた海底調

元JAL機、NASAでの「第2の人生」にむけ”魔改造”へ 機齢55年の激レア機後継…今後何をする?
2024.06.14

元JAL機、NASAでの「第2の人生」にむけ”魔改造”へ 機齢55年の激レア機後継…今後何をする?

 NASA(アメリカ航空宇宙局)の公式X(旧Twitter)アカウントは、ボーイング777をベースにした次世代「飛行科学研究所」がラングレーを飛び立ったと投稿しました。この777-200ER「N577NA」は、実は元JAL(日本航空)機です。 この次世代「飛行科学研究所」のベース

ジャイアントパンダを野生に 秋にはメス2頭が放たれる計画 中国
2024.06.14

ジャイアントパンダを野生に 秋にはメス2頭が放たれる計画 中国

 中国が保護を進めるジャイアントパンダの野生復帰研究センターが、海外メディアに公開されました。野生復帰の取り組みが秋にも再開されるということです。 ジャイアントパンダ国立公園内の四川省の施設では、遺伝的な観点などから飼育されたパンダを野生に返す取り組みが進められています。2024

地球のどこまで「生命」は存在するのか? 海底下の微生物から見えた「生命現象」を考える
2024.06.12

地球のどこまで「生命」は存在するのか? 海底下の微生物から見えた「生命現象」を考える

 世界に3ヵ所ある海底下から採取したコア試料保管庫のひとつである高知コア研究所。ここで管理されているコア試料は、海底下に生きる微生物の研究にも用いられています。栄養源に乏しい海底下の世界で生命はどのように生きているのか? 海洋研究開発機構(JAMSTEC)超先鋭研究開発部門 高知コア研究所の星

「お母さん、これ、恐竜のタマゴじゃないの!?」約6600万年前の化石を大発見した少年(9)…驚きの眼力の背景にある“納得の理由”とは
2024.06.10

「お母さん、これ、恐竜のタマゴじゃないの!?」約6600万年前の化石を大発見した少年(9)…驚きの眼力の背景にある“納得の理由”とは

 恐竜研究の分野で革新的な発見が相次ぐ中国。いまや恐竜種の発見数もアメリカを抜いて世界一となっている。一方で、盗掘・密売や政治関与といった諸問題も少なくない。中国恐竜界の知られざる実情とは。 ここではノンフィクションライターの安田峰俊氏が執筆、古生物学者の田中康平氏が監修を行った