ブルーカーボンを知ろう 「海の森」を守ろう <PICK UP!>

AI要約

ブルーカーボンは海藻などの生態系がCO2を吸収し、炭素をため込むプロセスであり、炭素を閉じ込めることで地球温暖化を抑制する取り組みである。

陸と海ではCO2の取り込み量が同程度であるが、海の植物や海底に蓄積された炭素が長期間残存する特徴がある。

全国の研究者が連携してブルーカーボンに関する研究を行い、特に炭素の動きや輸送過程、海藻のDNA解析などに焦点を当てている。

ブルーカーボンを知ろう 「海の森」を守ろう <PICK UP!>

 二に酸さん化か炭たん素そ(CO2)を海かい藻そうなどの「海うみの森もり」が吸きゅう収しゅうして炭たん素そをためる「ブルーカーボン」。近きん年ねん、CO2削さく減げん対たい策さくとして注ちゅう目もくされています。その生せい態たい系けいの仕し組くみを解かい明めいしようと、全ぜん国こくの沿えん岸がんなどの調ちょう査さを開かい始しした筑つく波ば大だい下しも田だ臨りん海かい実じっ験けんセンター(静しず岡おか)の和わ田だ茂しげ樹き助じょ教きょう(44)に聞ききました。15日にちは海うみの日ひ。(藤ふじ山やま裕ゆう作さく)

 -ブルーカーボンについて教おしえてください。

 地ち球きゅう温おん暖だん化かや気き候こう変へん動どうなどの原げん因いんとされるCO2。CO2を、海かい藻そうなどが吸きゅう収しゅうして炭たん素そをため込みます。さらに、海かい藻そうなどはそのまま海かい底ていに埋まい没ぼつしたり、深しん海かいに輸ゆ送そうされてとどまります。CO2を閉とじ込こめることを「炭たん素そ隔かく離り」と言います。

 -陸りくと海うみではどんな違ちがいがあるのでしょう。

 CO2を光こう合ごう成せいで取とり込こむ量りょうは、陸りくと海うみで同おなじぐらい。陸りくの植しょく物ぶつに比くらべて、海うみの植しょく物ぶつは寿じゅ命みょうは短みじかいですが、海かい底ていの砂すなや泥どろの中なか、深しん海かいに流ながれてとどまります。分ぶん解かいされにくいため、炭たん素そが長ながく残のこり続つづけるのがブルーカーボンの特とく徴ちょうです。

 -全ぜん国こく各かく地ちの大だい学がくや研けん究きゅう者しゃらと連れん携けいして調ちょう査さを始はじめました。その目もく的てきは?

 データが少すくないためです。炭たん素その動うごきを測はかるのは難むずかしいからこそ、研けん究きゅう者しゃが連れん携けいするのは大たい切せつです。

 -どんな調ちょう査さを?

 炭たん素そが閉とじ込こめられ輸ゆ送そうされる過か程ていが重じゅう要よう。藻も場ばから沖おきまでの水みずをくんで、海かい藻そうのDNAを調しらべるなどして、深しん海かいに移い動どうする際さいの痕こん跡せきを探さぐる調ちょう査さにも取とり組くんでいます。