「それはどうかな」「違うと思う」相手に気持ちよく話してもらうために意識すべきこととは…同意できなくても、わざわざそれを伝えなくていい

AI要約

センスとは後天的に身につけるものであり、社会性を持つことが重要であるという考え方を持つ作家の有川真由美さんの著書『センスいい人がしている80のこと』から一部を紹介。

人は自分の話をするのが好きであり、相手に気持ちよく話してもらうことが大切。相手に興味を持ち、理解しようとする姿勢がセンスの一部である。

相手に気持ちよく話してもらうコツは、話の腰を折らずにリアクションを入れること。合いの手や感情を乗せることで、会話が盛り上がり、お互いが安心して話せる環境が作られる。

「それはどうかな」「違うと思う」相手に気持ちよく話してもらうために意識すべきこととは…同意できなくても、わざわざそれを伝えなくていい

「センス」と聞くと、生まれながらにもっているものという印象を受ける人がいるのではないでしょうか。しかし、「振る舞いや言葉など社会性をもった<センス>は、後天的に身につけるものばかり」と話すのが、約50ヵ国を旅した経験をもつ作家の有川真由美さん。今回は、有川さんの著書『センスいい人がしている80のこと』から、「センスがいい人」の考え方を一部ご紹介します。

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◆「気持ちよく話す」より「気持ちよく話してもらう」

基本的に、人は自分の話をするのが好きなのです。

本能的に「認めてほしい」「わかってほしい」と思っているので、自分の話をしているときは気持ちがいいもの。

好きなこと、嫌いなこと、過去の栄光、自慢話、他人の噂話や悪口、仕事の愚痴、社会への不満など、自分の話したいことをペラペラとしゃべって、気づくと相手の顔がフリーズしているということもありがちです。

スマートな人は「お先にどうぞ」が基本マナー。なので、まずは「**さんは映画が好きらしいですね。どんな映画を観るんですか?」なんて、相手を軸にして話を展開します。

相手に気持ちよく話してもらい、表情が晴れやかになり、「この人と一緒にいると楽しい」と思ってもらえたら、こちらも嬉しいではありませんか。

そのためには、「話してもらうこと」。まずはこれだけを押さえれば大丈夫です。

自分のことを話すのを少し抑えるだけで、自然と相手に興味が向かいます。

「この人は、どんな話題なら気持ちよく話せるかな」「どんな人なんだろう」「なにが好きなのかな」などと観察すると、質問がわいてくるのです。

◆相手に気持ちよく話してもらうコツ

相手に気持ちよく話してもらうコツは、「それはどうかな」「違うと思う」など話の腰を折らないこと。

同意できなくても、わざわざ伝えなくてもいいでしょう。

「そう思ったんですね」と否定でも肯定でもなく、認めるだけでいいのです。

もうひとつのコツは「合いの手」。

民謡の合間に「ハイハイッ」と掛け声をするように、「それでそれで?」などのリアクションを入れると、相手も話しやすくなります。

「そうですね」「それはいいですね」もいいのですが、「うわぁ」「ワクワクしますね」「すごい!」「びっくり」と感情を乗せると、さらに盛り上がるでしょう。

相手が気持ちよく話してくれると、相手もこちらの話を喜んで聞こうという態勢になります。

じつはそれからのほうが、安心して気持ちよく話せるのです。