まるで映画のワンシーン。日本一喫茶店が多い大阪で訪れたい、文化遺産の「老舗喫茶」4選

AI要約

大阪府には多くの素敵な喫茶店があり、その中でも老舗の名店を4つ紹介します。

大阪・本町界隈に位置する濱田屋は1968年創業の喫茶店で、窯出しシュークリムが人気です。

もう一つの名店、平岡珈琲店は1921年創業の老舗で、ボイリングという珍しい手法でコーヒーを淹れています。

まるで映画のワンシーン。日本一喫茶店が多い大阪で訪れたい、文化遺産の「老舗喫茶」4選

 日本一カフェの多い都道府県。実は愛知県や東京都を抜いて、大阪府が一位に輝いています。個人経営の喫茶店も多く、まるで物語のワンシーンのように素敵な佇まいの店が多いのも魅力です。

 もはや文化遺産として大切にしていきたい大阪の喫茶店。この記事では、大阪在住ライターがおすすめする老舗喫茶を4店紹介します。

 オフィスビルが立ち並ぶ大阪・本町界隈にも、古くからオフィスワーカーたちに愛されている名店があるのです。堺筋本町駅から徒歩3分、1968年創業の『自家焙煎珈琲濱田屋(以下、濱田屋)』があります。

 木を基調とした内装に歴史を感じさせるインテリアが並ぶ、心休まる空間。ここでいただきたいのは、毎日お店で焼き上げる「窯出しシュークリム」です。14時には売り切れてしまうほど人気があり、午後のティータイムに利用したい場合は電話でお取り置きも可能だとか。

 味はカスタードとコーヒーカスタードの2種類から。特選カルピスバターや大山牧場から取り寄せた生クリームを使ったこだわりの一品。あえてバニラビーンズを使用せず、素材本来の風味と柔らかな甘みを楽しめます。シュー生地も牛乳だけで練り上げているので、カスタードと同様に風味がとても豊かですよ。これが1つ250円とは……恐るべし大阪。

●SHOP INFO

自家焙煎珈琲濱田屋

住:大阪府大阪市中央区本町1丁目1-3 本町橋西ビル1F

TEL:06-6262-0688

営:8:30~18:00

休:日曜

 こちらも本町エリアで有名な『平岡珈琲店』。大正10年(1921年)創業の老舗で、大阪で現存する最古の喫茶店と言われる、コーヒー好きなら一度は訪れたい名店なのです。

 初代店主が東京・銀座にある『カフェーパウリスタ』のコーヒーとドーナツに惚れ込んだことが創業のきっかけ。だから現在も、ドーナツとコーヒーのペアリングがお店のレコメンドです。

 コーヒーは、1930年代までは主流だったいう「ボイリング」という珍しい手法で淹れられています。創業当時から使われているホーロー鍋に自家焙煎した深煎りのコーヒー豆を入れてグラグラと沸かし、木綿で濾したらぎゅっと絞って一杯が抽出されます。なんと丁寧で、手の込んだ一杯なのでしょう! 100年の歴史を感じる至高の味わいです。