終活に向けた「実家の片づけ」どこから? 「いる」「いらない」迷ったら「一時保管箱」 これから100歳時代の歩き方 イマサラQ&A

AI要約

実家の片づけに際しては、親のこだわりを尊重しつつ、抵抗が少ない箇所から手を付けることが重要です。子供部屋から始めるのも良い方法であり、親を巻き込むことで効果的に片づけを進めることが可能です。

片づけの方法として「3の法則」を提唱しており、「いる」「いらない」「一時保管箱に入れる」の3つに分けることを推奨しています。最終的には、ワンルームに収納できるくらいにモノを減らすことが望ましいです。

親がごみに出すことに抵抗がある場合は、資源ごみとして回収される可能性や将来的な費用負担を説明し、一時保管箱を活用することで対応することが大切です。

Q 実家のどこから手を付けたらいいですか

A 親のこだわりがどこか、によって違います。洋服に手を付けるのは嫌がるけど、食器は抵抗がなければ食器から始めましょう。本は嫌だけど、庭の物置の整理はOKなら、そこから始めてもいい。抵抗がある箇所を無理に片づけようとすると、片づけすべてを拒否する危険性があります

Q 思い入れが少ない箇所から、ということですか

A そうです。誰でも思い入れがあるモノを捨てたくはありません。実家の片づけで失敗しがちなのは、子供の価値観を押し付けることです。親の考えをくみ取り、親が安全に気持ちよく暮らせる家にするのが実家の片づけです

Q 実家に私の不要な物を送り付けていました…。子供部屋に積んであります

A 子供部屋は早めに手を付けていい場所です。子供が自分で使っていた場所ですからね。子供自身の部屋を片づけることで、「私のいらないモノと一緒にお母さんの不要なモノも捨てておこうか」など、親を巻き込む効果も期待できます

Q 私自身、片づける方法が分かりません

A 私は「3の法則」を提唱しています。「いる」「いらない」、そして少しでも迷ったら「一時保管箱に入れる」。すべてのモノを、この3つに分けるのです。一時保管箱は、実家で最も使わない場所に置きます。親が元に戻す危険性があるので、目につかないようにするのが大切です。親が亡くなったら、この箱は中身を確認せずに処分できます。最終的には、ワンルームに収納できるくらいにモノを減らしたいものです

Q 親がごみに出すのはもったいないと言います…

A 自治体で資源ごみとして回収したり、リサイクルされれば生かせると説明しましょう。今後、モノを処分する費用は上昇する可能性が高い。早いうちに処分しておけば、将来、高い費用を払わなくて済み、投資よりお得、となるかもしれません。どうしても捨てたくない、となれば一時保管箱を活用しましょう

(回答者 実家片づけアドバイザー 渡部亜矢)