2050年の人口減少率が高い「東京都の市」ランキング 2位は「羽村市」、1位は?

AI要約

国立社会保障・人口問題研究所が2020年の国勢調査を基に、2050年までの将来の人口を推計し、「日本の地域別将来推計人口」を発表した。

記事では、東京都の市のうち2050年の人口減少率が高い市のランキングを紹介しており、「羽村市」と「青梅市」が上位にランクインしている。

両市では、自然環境や町の魅力を活かしながら、定住促進や産業の活性化など様々な取り組みが行われている。

2050年の人口減少率が高い「東京都の市」ランキング 2位は「羽村市」、1位は?

 国立社会保障・人口問題研究所では2020年の国勢調査を基に、2050年までの5年ごとの将来の人口を男女・5歳階級別に推計し、その結果を「日本の地域別将来推計人口(令和5年推計)」として発表しました。

 この推計は将来の人口を都道府県別・市区町村別に求めることを目的としたもので、推計の対象は2023年12月1日時点の1883市区町村に福島県の「浜通り地域」を合わせた計1884地域です。

 本記事では調査結果から「2050年の人口減少率が高い東京都の市」のランキングを紹介します。東京都にある市のうち、今から約25年後の人口減少率が高いと考えられている市はどこなのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

(出典元:日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)|国立社会保障・人口問題研究所)

 第2位は「羽村市」で、人口減少率は21.8%でした。2020年の人口が5万4326人であったのに対し、2050年には4万2473人になることが見込まれています。

 2020年度に行われた市制世論調査では、多くの市民が羽村市の魅力として「羽村の堰」を挙げるなど、町の誇りとなっています。また、住みよさを支持する声も多く、特に水道事業や自然環境の保全、生涯学習環境の整備といった取り組みに対する満足度が高くなっていました。市では特に若い世代が魅力を感じる環境を実現するため、移住・定住促進の事業などを行っています。

 第1位は、多摩西部地域に位置する「青梅市」で、人口減少率は25.0%でした。2020年の人口13万3535人に対し、2050年には10万202人になると予測されています。

 青梅市内には多摩川や入間川の支流が流れ、東部には山地も広がるなど、豊かな自然に恵まれています。織物業や林業といったかつての基幹産業に代わり、近年は工業団地の造成による企業誘致や観光資源の活用などが進められ、新たな町づくりが行われているところです。青梅市では、2023年3月に改定した「青梅市人口ビジョン」において、子育て世代をターゲットとした定住促進や、産業の活性化などを今後の目指す方向性として定めています。