「からだにやさしい弁当」で笑顔と元気を! 水害受けた町に「弁当屋」を開店 人気ラーメン店の挑戦【秋田発】

AI要約

2023年7月の大雨で被害を受けた秋田・五城目町に新たな弁当屋がオープンした。

店主の佐藤幸さんは、地域の活気を取り戻すために秋田の食材を使った「からだにやさしい弁当」を提供している。

店はリーズナブルでボリューム満点な商品を作ることができ、地元客から好評を得ている。

「からだにやさしい弁当」で笑顔と元気を! 水害受けた町に「弁当屋」を開店 人気ラーメン店の挑戦【秋田発】

2023年7月の大雨で被害を受けた秋田・五城目町に今春、新たに弁当屋がオープンした。県産の食材を使った「からだにやさしい弁当」で町を元気にしたい!と立ち上がった女性店主の思いを紹介する。

チャーハンや手羽先、ナスの中華炒めなど、食欲をそそる料理が並ぶ店内。4月に五城目町にオープンした「弁当 惣菜 甘味 夜来香(イエライシャン)」だ。

店を切り盛りするのは、秋田市の人気ラーメン店「麺や二代目 夜来香」の店主の妻・佐藤幸さん。

店を開いたきっかけについて、佐藤さんは「五城目の街並み、風情のある街並みが気に入ったという点が一つ。もう一つは、去年の大雨の水害で大変さやつらさを実際に感じることがあって、何かできることはないかと思いながら日々いたが、五城目町で弁当屋をやることで地域の人の支えになり、活気が戻ればいいなという思い・願いから出店を決めた」と話す。

“水害に遭った五城目町を元気にしたい”という思いから佐藤さんが考えた店のコンセプトは、秋田の食材を使った「からだにやさしい弁当」。弁当はもちろん、総菜も日替わりで10種類以上そろえている。

本店がラーメン屋なので、まだ使える食材でも、どうしても廃棄しないといけない状況があるというが、その余った食材にひと手間加えて、弁当や総菜にして売り出すことで価格が抑えられるという。佐藤さんは「低価格でおいしいものを提供できるように、意識しながら作っている」と話した。

食品ロスをなくそうとしたことで、仕入れ値や光熱費が上がる中でも、リーズナブルでボリューム満点な商品を作ることができた。

弁当や総菜は注文の他、好きな料理を選べるバイキング形式で提供している。

並んだ総菜の中には、人気ラーメン店を経営する夫の尭さんが腕を振るう本格的な中華メニューもあり、昼時にはその味を求めて多くの人が店を訪れる。

訪れるのは2回目という客は「から揚げ、めっちゃうまいです」と太鼓判を押す。

店にはリピート客も多く、「これで540円なの!?」と驚かれることや「ぜひ続けてください」という声などをよくもらうという。