花火大会にリードでつながれたウサギ 注意すると引きずって歩き出し…批判殺到「本当に信じられない」

AI要約

夏の花火大会会場で、ウサギをリードでつないで連れてきている男性が目撃される。

ウサギは震えて動けない状態で、愛好家が注意を促し、飼い主に対応を求める。

飼い主は無理矢理引っ張り、歩かせようとするが、最終的には抱いて帰った。

花火大会にリードでつながれたウサギ 注意すると引きずって歩き出し…批判殺到「本当に信じられない」

 夏の風物詩の花火大会の会場で、驚がくの光景を目の当たりに――。ペットとみられるウサギをリードでつないで連れてきている人が……。その場に居合わせた、長年ウサギを飼っている愛好家がたまらず、注意を促したと言います。「ウサギさんは震えて動けなくなっていて、本当に信じられなかったです」。SNSで注意喚起を発信したウサギ愛好家の投稿者にお話をお伺いしました。

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「葛飾の花火大会に来たのですが、なんと(!)うさぎさんを連れてきている大変非常識な方がいて、とても悲しくなりました。30℃あって人も多く騒がしい中、アスファルトの上をリードで歩かされていて、震えて動けなくなっていました」

 今年7月23日に都内で行われた葛飾納涼花火大会での出来事。実家で飼っていた期間を合わせると約14年のウサギ飼育歴を持っていて、現在ペットのウサギ「おこげ」と一緒に暮らして7年になるという愛好家が、X(ツイッター)に詳細を投稿しました。

 投稿者によると、花火大会が終わった直後の午後8時半ごろ、花火が打ち上がる土手近くの出店が出ている広場のスペースで、ウサギを連れている男性を目撃。土手ではなく、アスファルトの地面。さらに気温は約30度で蒸し暑い状況で、しかも大混雑の現場だったそうです。

 まず投稿者は、「かわいい」と近寄っていた周囲の人たちがウサギをおびえさせていることが気になり、「うさぎは肉球がないので道路も歩けないし、大きな音も苦手でストレスに弱くてかわいそう」とその場で発言し、周囲の人に理解を求めました。「(男性は)ウサギにつられて近寄ってきた人たちにはうれしそうにしていました。また、寄ってくる人たちとうれしそうに話している間、ウサギのほうは全然見ておらず、完全に目を離しているのにもびっくりしました」と、男性の飼い主としての姿勢にも疑問を感じたそうです。

 その時のウサギの様子について、「白地に薄茶のロップイヤー(たれ耳)の子でした。顔立ち的にホーランドロップかなと思います。落ち着かない様子で私の足元に来ると、固まって動かなくなっていました。ウサギは体調が悪くても表に出しません。疲れかおびえか暑さからかは分かりませんが、動かない様子に心配になりました」と説明します。ウサギにとってアスファルトの上を歩くことにはリスクがあり、ストレスにも弱く、投稿者は意を決して、警告を発することにします。

 ウサギを連れてきた男性は「この子はお散歩好きなんです」と答えただけ。投稿者は「この子がお散歩好きであることと、肉球のないウサギさんにアスファルトの上を歩かせて大きな音でストレスを感じさせることは無関係ですよね」「震えて動けなくなってますよ」と伝えました。そうすると、男性は「帰るよ」と言い放ち、固まっていたウサギをリードで無理矢理引っ張り、引きずって歩き出します。

 投稿者は「固まって動かないうさぎを引きずって歩き出して本当に信じられなかったです。アスファルトの上を歩けないと伝えた直後に、そういった行動をとっているので、とても内容を理解できたとは思えないです。抱っこするでもなく、歩かないウサギが悪いとでも言うように引きずる様子に本当に絶句しました」。あ然としたと言います。

 このままでは、ウサギがケガをしたり、命の危険に及ぶ心配が出てきました。投稿者は抱っこすることを強く勧めます。「わんちゃんみたいに体力があるわけじゃないので歩けないんですよ」「抱っこできないんですか」と何度も伝えました。

 最終的に男性は引きずるのをやめて、ウサギを抱いて帰ったそうです。