食品ロス削減へ 大学生運営の”ショップ”オープン 無料の「賞味期限切れ」商品も 福岡市
福岡市の大学で始まった新しい取り組み、「CYCLEDISH(サイクルディッシュ)」は、食品ロス削減を目的として賞味期限が近い商品を取り扱っている。学内のショップでは、学生や職員が手軽に安く商品を購入できる。学生たちは自主的に運営し、環境省のモデル事業にも採択された取り組みである。
商品の価格は、賞味期限が切れているものは0円からというお得さ。一般の人も利用可能となる予定で、食品ロス削減を広く啓発していく考えだ。
中村学園大学の学生たちは、おいしさの保証と共に、食品ロスについて考えさせることを願っている。
お得な買い物で食品ロスを削減。
福岡市の大学で新たな取り組みが始まりました。
福岡市の中村学園大学にオープンしたのは、賞味期限が近い、または、賞味期限が切れた商品を取り扱う、「CYCLEDISH(サイクルディッシュ)」です。
食品ロスをもっと身近に感じてもらおうと、学生や職員を対象に販売するショップです。
◆ディレクター
「ドリンクやカップ麺など、棚一列にずらりと商品が並んでいて、まるでスーパーの一角のような雰囲気です」
学内のフリースペースに設置された棚には、約50種類の商品が並んでいて、食品ロス削減に共感する企業が提供しています。
販売価格は、すでに賞味期限が切れているものは0円から。
そのほか、170円のカップスープが100円、パスタの乾麺は500円の商品が、100円で販売されています。
◆購入した学生
「学校の中で手軽に値段も安く買えるから、みんな買うんじゃないか。もったいないなと思うので、これが食品ロスの削減に繋がればと」
◆購入した学生
「賞味期限が短いものから、自分も(商品を)取ろうと心掛けるようになる」
基本的には無人販売で、会計はQRコードによる決済のみ。
在庫の管理や価格の設定などは、学生が主体となって運営します。
学生たちは、これまでにもイベントなどで食品ロス削減の活動を展開していて、今回の取り組みは、環境省のモデル事業にも採択されています。
◆中村学園大学短期大学部2年 三苫椎那さん
「賞味期限が切れていても消費期限が切れていない限り、おいしく食べられるというのを伝えたい。みなさんにも少しでも(食品ロスについて)考えてほしいと思っている」
今後、一般の人もショップを利用できるようにしていきたいとしています。